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近未来(?)のイヤフォンを試す

イヤフォン端子レス時代を予見するJBL「REFLECT AWARE」

2016年07月30日 12時00分更新

文● 四本淑三

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Lightningケーブルには不安が残る

不安はLightningケーブルの耐久性のみ

 ただ、Lightningケーブルには不安があります。レビューのために1週間程度の試用したくらいではなにもわかりませんが、ケーブルの耐久性がどれくらいなのか。

 ご存知のように、Apple純正のLightningケーブルはプラグの付け根が弱く、使っているうちに被覆が裂け、放っておくと断線します。断線を防ぐために、あらかじめ付け根の部分にテープを巻いて補強してみても、結局テープを巻き終わったところから被覆の破断が始まるだけで、根本的な解決にはならないようです。

 JBLがAppleのように耐久性の低いケーブルを使っていないとしても、Lightning端子は円筒状のミニプラグと違って、差し込んだ状態で回転しないため、ねじれ方向の力にも弱いのは確かです。そこが、ちょっと不安。それを除けば、Lightning接続のイヤフォンには可能性を感じています。

 それはDACアンプ側でドライバーの特性に最適化したチューニングが可能なこと。たとえばマルチドライバーのイヤフォンなら、個々のドライバーに対して専用のアンプを設定し、それぞれ音量や特性の最適化を図るといった、これまでにない手法も採れるからです。

 次にどんな製品が出てくるのか。そして本当に次期iPhoneからイヤフォン端子は消えているのか。ウワサによると9月発表ということなので、楽しみにしておきたいと思います。

■関連サイト



著者紹介――四本 淑三(よつもと としみ)

 1963年生れ。フリーライター。武蔵野美術大学デザイン情報学科特別講師。新しい音楽は新しい技術が連れてくるという信条のもと、テクノロジーと音楽の関係をフォロー。趣味は自転車とウクレレとエスプレッソ

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