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JAWS-UG中部・北陸勉強会レポート 第6回

懇親会にこそコミュニティの真価はあり!

素面のおっさん10人が語るAWSとJAWS-UG磐田のこれから

2016年07月27日 07時00分更新

文● 重森大

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新しいサービスを知って最適解に近づくためにはコミュニティ参加が近道

 料理をつまみながら、エンジニアらしいトークにも花が咲いた。皆、他の人がどのように勉強しているのか気になっている様子だった。聞いてみるとやはり、とりあえずEC2を立ち上げてみるところからスタートする人が多いようだ。AWSのサービスの中でもわかりやすいのはやはりEC2なんだな、と筆者も納得。

アルコールレスでも盛り上がる磐田の懇親会

 一方で、サーバー系はわかりやすいけどサーバーレス系のサービスはわかりにくいという話も。サーバーレスは最近のホットワードとして勉強会でも挙げられており、注目が集まっているようだ。サーバーレスでサービスを構築する際に使われるLambdaについても、「キックしたつもりなのに思うように反応しないときがある」「若干クセがあるので使い方に工夫が必要」などの声が上がっていた。

 そもそもサービスが多くて覚えられないという声もあった。しかも、似たサービスが新たにローンチされることも珍しくないため、「以前はこっちを使っていたけど、今はこっちを使った方が効率がいい、なんてことが日常茶飯事」だという。そのため、こうした勉強会に参加して最新情報を仕入れていくことが、最適解に近づく道なのだと言う。

 勉強会参加者にはインフラエンジニアが多いのではないかという話も出てきたが、実際にプログラムを書くアプリ系エンジニアからインフラ系エンジニアまで幅広く集まっているようだった。

「AWSでサービス化されることでインフラ屋さんがいらなくなるのかと思っているのだけど、そうでもないよね」

「インフラ系エンジニアは結局必要。でもAWSでインフラ構築していると、インフラ屋と言いつつ結局APIをさわっているだけ、みたいなことになるけど」

 クラウド化されることにより、それぞれの役割や実際の業務にも変化が生じているようだ。そうした変化から、SIerに対するCIer(クラウドインテグレータ−)という呼び方も生まれた訳だが、はたしてこの呼び方は定着するのか?という話題も。この辺りは情報を積極的に発信する人たちが使って行くかどうかに関わってくるだろう。

 ちなみにエンジニア系トークの中で筆者に一番刺さったのは、この話題。

「そういえば1年間無料期間が終わったとたんに高額な請求来た人いない? 毎月3ドルくらいしか有料サービス使っていなかったのに、無料期間が切れたとたんに30ドルくらい請求がきてびっくりしたんだけど(笑)」

 無料対象であるEIP(Elastic IP)をオンにしたままになっていることを忘れていて、無料期間が終わったとたんに課金がスタートして予想外の金額になったという話だった。最近AWSをさわり始めたばかりの筆者も、1年後にそんな目に会わないように気をつけなければ。

今後はLTを取り入れるなどさらに参加型の活動を展開したい

 第12回目の節目ということもあり、今後のJAWS-UG磐田支部の活動も大きな話題のひとつとなった。今はひとつかふたつのセッション、その後に懇親会という形式で落ち着いているが、他の支部の勉強会のようにLTを取り入れていくことも検討されているようだった。

「磐田でLTやってないのは、参加したら喋らないといけないみたいな雰囲気になって敷居が高くなるのを避けたかったから。1年間やって場としても定着してきたし、そろそろやってもいいかもね」

「1人5分とかだよね。ジュビロ磐田のネタだったら1時間しゃべれるんだけど」

「1時間はちょっと(笑)。でもイベントではライフハック系のLTをやってる人もいるし、けっこう好評なんだよね。話題をAWSに限定する必要はないのかも」

「JAWS-UG磐田らしさを残すために、AWSもしくは磐田に関係あるネタでってことにしようか」

「AWSとジュビロ磐田の接点を探さなきゃな」

「そこ、ジュビロは外さないんだ(笑)」

 セッションに誰を呼ぶかという話題では、仮面ライダーアマゾンズを呼べるかどうかという話に。Amazon Primevideoで独占配信中の仮面ライダーアマゾンズは、AWS summitにも現れたとの噂。声をかけてみれば、地方支部にも来てくれるのだろうか。

「ところで、AWSを使っているけどAmazon Prime会員じゃなかったりしません?」

 突然の問いかけに、案外Prime会員にはなっていないよねという声が上がった。無料期間だけ満喫して解約したという方も。逆にAmazon Prime満喫の方もいて「写真を無制限でアップロードできるからバックアップにはもってこいだよ」と。

「Google Photosも無制限でアップロードできて無料ですよね」

「あっちは圧縮されちゃうから」

 写真にこだわりがないとはいえ、メディアに携わっている筆者でも気にならない程度の圧縮が、エンジニアには気に入らない様子。「たぶん見た目で比べたらわからないんだけど、自分の意図していない圧縮が行なわれていること自体がいや」という意見に、エンジニアらしさを感じてなんだか納得してしまった。

 そんなこんなで、あっという間にときは過ぎ、最後は一本締めで終了。みなさま、おつかれさまでした!

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