「クラウド時代のパートナーシップ」
もうひとつのクラウド事業成長の柱が、平野社長が「クラウド時代のパートナーシップ」と呼ぶクラウドパートナー戦略だ。
すでに、CSP(クラウドソリューションプロバイダー)に参加した企業数が600社に達したことを示しながら、「デジタルトランスフォーメーションを念頭においてたパートナー連携を進めることで、CSPプログラムへの参加パートナーを、2017年度には2倍にしたい」と意気込む。
売上高の90%以上をパートナービジネスによって得ているマイクロソフトにとって、クラウド時代においても、パートナー戦略は欠かせないものだ。
同社では、「マイクロソフトのパートナーは、全世界において、AWSとGoogle、Salesforce.comをあわせた数よりも多い。世界最大のチャネルネットワークを持っている」と豪語する。
さらに日本においては、先に触れたゴールドマーク取得によって、「CSPプログラムに参加するクラウドビジネスを推進するパートナーが、サービスの安全性、信頼性を客観的に証明することが可能になる」とし、パートナーにおけるクラウドビジネスの推進にも効果があると位置づける。
パートナーをリクルーティングする部門を立ち上げ
日本マイクロソフトでは、2016年12月までを目標に、パートナーをリクルーティングする部門を立ち上げる計画も明らかにし、クラウドプラットフォーム、データプラットフォーム、クラウドアプリケーション、セキュリティといった4つのシナリオごとに、パートナーを獲得し、養成することになるという。
「クラウドによって、顧客のデジタルトランスフォーションに貢献できる。これまでの製品やサービスの提供には留まらない提案が求められており、それがクラウドビジネスの拡大につながる」とする。
クラウドビジネス拡大に向けて、アクセルを踏むことができる地盤は、前年度以上に整ってきているのは明らかだ。
この連載の記事
-
第215回
PC
「クリエイティブ」に向かうWindows 10とSurfaceファミリー -
第214回
PC
日本企業の変革を象徴、世界最大規模の「Office 365」大型導入 -
第213回
PC
資生堂、オンライン会議中の顔を美しく見せる「Tele Beauty」を開発 -
第212回
PC
女子高生AI“りんな”は母親思いのカープ女子!? 自分の子供より返事が多いというユーザーも -
第211回
PC
Office 365が3ヵ月無料試用OK、セットアップも支援 - 働き方改革週間締め切りは9月30日 -
第210回
PC
Windows 10企業導入の障害は、WaaS(Windows as a Service)と180日ルール -
第209回
PC
アクア、DMG森精機 - IoTの協業発表が相次ぐ日本マイクロソフト -
第208回
PC
MS SQL Server 2016は、オラクルの牙城をいかに崩すか、PostgreSQLにどう対抗していくのか -
第207回
PC
起死回生の製品になるか? 「Microsoft Dynamics 365」 -
第206回
PC
2096名で挑む大規模ライフハック! - 日本マイクロソフトが掲げる”本来”のテレワーク -
第205回
PC
日本MSが開催イベント名称・内容を再編 - グローバルイベントとの名称統合を実現してほしい - この連載の一覧へ