このページの本文へ

柳谷智宣の「神アプリの説明書」 第86回

はがきも書類も電子化できるスマホスキャンアプリ「Office Lens」を徹底解説

2016年07月13日 10時00分更新

文● 柳谷智宣

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

保存する形式によってはOCR処理を行なってくれる

 エクスポート先は「OneDrive」や「OneNote」に加え、画像をフォトライブラリに保存したり、「メール」や「Outlook」のメール作成画面に添付したりできる。「OneDrive」に保存する際は、「Word」のDOCX、「PowerPoint」のPPTX、PDFが選べる。ただし、撮影モードで「名刺」を選択した場合はこれらの選択肢が出ず、「OneNote(連絡先と画像)」のみが選べるようになる。

 本アプリがすごいのは、WordやPDF形式で保存した場合、OCR機能を使いテキストデータを付与してくれる点。試しにヨドバシカメラの納品書を撮影してみる。斜めから撮影し、ばっちり陰も映り込んでしまったが、トリミングしたらいい感じに取り込めた。そのデータをWordにしたところ、似たようなレイアウトでテキスト化されていた。ただし、細かい部分で多数誤変換はあった。

 ディスプレーに表示されているテキストを撮影したところ、こちらも似たような変換精度で取り込むことができた。試しに、OneDriveのフォルダーで、文書内に書かれているキーワードで検索したところ見事ヒット。そのまま文書としては利用できないかもしれないが、キーワードの文書内検索には充分利用できそうだ。

OneDriveのドキュメントフォルダーにファイルが保存される。ファイルを開くと、画像の上にOCRで認識したテキストが表示されている

だいたい認識しているが、細かい部分でミスも多い。数字や大きな文字は比較的問題なし

試しに、ディスプレーに表示した原稿を撮影

紙と同様、だいたい認識していて読めはするが、コピーして再利用できるレベルではない

エクスプローラーで文書内のキーワードを入力したところ、きちんと検索された

写真の取り込みは充分便利!名刺は存在意義なし?

 次は「写真」モードで取り込んでみよう。撮影モードを写真にして、ドキュメントと同様に撮影。四隅を指定してトリミングすれば完了だ。そのままフォトライブラリに保存することもでき、簡易スキャナーとして充分使える手軽さとクオリティーだ。

 「名刺」モードもあるので試してみた。保存先は「OneNote(連絡先と画像)」もしくは「フォトライブラリ」のみ。OneNoteに保存すると、画像と共にOCRで認識したデータからVCFファイルも生成される。しかし、英語しか認識せず、使い物にならない。やはり、名刺は「Eight」(「第56回 名刺データを人力で入力してくれる無料iPhoneアプリ「Eight」を徹底解説」を参照)を使って管理することになるだろう。

紙写真を撮影する。少々斜めからでもいいので、自分の影が映り込まないようにしよう

4スミを調整し、「完了」をタップする

台形補正ができた

フォトライブラリに保存する

写真を取り込めた!

名刺を撮影

エクスポート先は「OneNote(連絡先と画像)」しか選べない

認識精度は高いのだが、日本語は認識できない

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン