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コレを選んでおけば安心、とオススメできるPC

Core i5×GTX 950Mで10万円切り! 高コスパPC「m-Book K」の実力

文●鈴木誠史/ASCII

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Core i5-6300HQはコスパに優れたCPU

 さっそくベンチマーク結果を見ていこう。まずは、Core i5-6300HQの計算性能を「CINEBENCH R15」で計測する。CPUマルチスレッドは「465cb」、シングルコアは「135cb」とどちらも高い数値が出た。Core i5-6300HQはモバイル向けのCore i5として初めて4コアを採用したCPUであり、その性能はひとつ前の世代のCore i7以上。なるべく価格を抑えつつCore i7レベルの性能を求める人にとっては、Core i5-6300HQはちょうどいい選択肢だと思う。

CINEBENCHの結果

 続いては、グラフィックス性能を計測するベンチマークソフト「3DMark」を実行した。結果は、FIRE STRIKEが「2774」、SKY DIVERが「9718」、CLOUD GATEが「11336」だった。10万円ほどの価格帯にはCPU内蔵グラフィックスのみ搭載のノートPCもあるが、それと比べるとグラフィックス性能の差は明らかだ。

 また、ゲーム系ベンチマークとして「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」を実行したところ、1920×1080ドット 最高品質(DirectX 11)という条件で「2756(やや快適)」という結果が出た。最新ゲームを快適にプレーできるグラフィックス性能を持っていれば、動画編集時における描画もサクサク処理してくれそうだ。

3DMARKの結果

「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」1920×1080ドット 最高品質 フルスクリーンモードの結果

約1万円上乗せで、メモリー&ストレージ容量が倍になる

 試用したMB-K660SN-S1は、9万6984円で販売されているエントリーモデル。上記のベンチマークで示したような性能を10万円以内の価格で手に入れられるのはかなり魅力的だ。しかし、メモリー容量は4GB、SSD容量は120GBと最低限のスペックであるため、多少ガマンしなければならないポイントもある。具体的には、たくさんの作業を同時にこなしたり、空き容量を気にせず編集用の素材データを大量に放り投げておくような使い方には向いていない。

 そこで選択肢にあがるのが、ミドルクラスモデルの「MB-K660SN-S2」(10万7784円)。エントリーモデルの価格から約1万円上乗せすれば、メモリー/ストレージ容量は倍の8GBメモリー、240GB SSDとなる。m-Book Kシリーズはどのモデルもコストパフォーマンスが優れているので、「10万円以内!」にこだわりすぎず、用途に合わせて妥協のないスペックを持つモデルを選んでほしい。

ちなみに、MB-K660SN-S1の120GB SSDの速度性能を「CrystalDiskMark」で計測するとこのとおり。容量は120GBと少なめだが、データの読み書きは速くOSの起動も高速だった

マウスコンピューター/G-Tune
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