このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

オヤジホビー-ワタシが好きな物はみんなも好き、かもしれない- 第31回

米軍車両「ハンヴィー」に搭載する最適な消火器を選んでみた

2016年06月20日 18時00分更新

文● にゃかむら(@TK6506)、編集●アスキー

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

レース用消火器のいいところ

 消火剤は水系の水溶性フィルムフォームというものです。

消火剤や放射時間などの仕様が書かれています

 名称にもなっているAFFFが水溶性フィルムフォームのことで、Aqueous film forming foamの略。水溶性の皮膜を形成する泡というところです。

 一般的な粉末式は、噴霧時に粉が舞うため、火元が見えなくなったりすることがあります。また、使用後は粉末でそこら中が真っ白になってしまいます。その点、AFFFは霧状なので視界を妨げず、使用後に乾くとほとんど跡が残らないという特徴があります。欧米のモータースポーツでは主流になっている薬剤らしいです。

 薬剤量が1リッターのものと1.75リッターのもの、2.4リッターの3種類あったのですが、2.4リッターは日本でモータースポーツを主催しているFIA/JAFの競技規則に適合するとのこと。別にレースに出るわけではありませんが、薬剤が多いに越したことはないですし、それにしました。ちなみにそれぞれの連続放射時間は9秒、14秒、23秒となっています。

 適応する火災はAの普通火災とBの油火災です。

適応火災はA火災とB火災

 Cの電気火災は適応に入っていませんが、電気火災が起きることはあまりないでしょうし、100Vまでの電気火災なら対応できるらしいので、車に積むならこれで大丈夫なのだと思います。

 使い方は普通の消火器と同じで、レバーを握るだけ。

 噴射方式は畜圧式で、ピンを抜いてレバーを握れば薬剤が噴出します。よくある家庭用の消火器に比べるとレバーが小さく、足元などに設置するのに最適。開閉式バルブが付いているので、レバーを握っている間だけ放射され、放すと止まるようになっています。

 本体はアルミ製なので、高さ約42センチ、直径約10センチとそこそこ大きいですが、3.8キロと軽量です。

固定用ベルトつき

 固定用のベルトはワンタッチで外せ、いざというときにあわてずにすみます。床に穴をあけないといけないので、固定していないですけれども。

リアシートの足元にセット

 設置場所は運転席の後ろ、リアシートの足元にしています。運転席から手が届かないという欠点がありますが、まぁ大丈夫かなと。買うときにはサイズをよく見ていなかったのですが、この場所にジャストフィットだったので助かりました。あと少し大きかったら入る場所がなかったです。

 価格は2万円ほど。一般的な消火器よりもだいぶ高いですが、自動車の振動に強い、使用温度が-15~60度と広範囲、再充填が可能、使用期限が7年と長いなどなど、メリットもたくさんあります。

 消火器のお世話になんてなりたくないですが、簡易スプレー式なら数千円で買えますし、小さいのでダッシュボードに入れておけます。いざというときのために、買っておくのをおすすめします。

 備えよ常に!

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ