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そろそろWindows 10を入れるかどうか、腹を決めよう! 第2回

遅くなったりする? Windows 10にアップグレードしたら困りそうなこと

2016年06月15日 10時00分更新

文● 柳谷智宣

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Q4:Windows 10にして遅くなったりとかしない?
A4:インストール直後は遅いかもしれないが、以降はむしろ速くなるはず

Windows 10にしてもCPUの負荷が上がったりすることはない。一時的に最適化機能が動作することがあるが、しばらく放置しておけば終了する

Windows 10にしてもCPUの負荷が上がったりすることはない。一時的に最適化機能が動作することがあるが、しばらく放置しておけば終了する

 Windows 10はWindows 7や8.1よりも遅いということはない。起動時間やウェブ閲覧、ファイルの圧縮・解凍など、どちらかというと、高速化しているところが多いのだ。

 しかし、インストール直後に、自動メンテナンス機能によるバックグラウンド処理で動作が重くなることはある。クラウドストレージの同期や、セキュリティーソフトのウィルスチェックが走っていることも考えられる。

 Windows 10にアップグレードした日は、寝るときにも電源を付けっぱなしにしておくと、翌朝には快適な状態になっている。その際、勝手にスリープ状態にならないように、設定を変更しておこう。

ネットが遅いと感じたら、ネットワークアダプターのドライバーを再インストールしたり、Chromeなどのブラウザを利用してみよう

ネットが遅いと感じたら、ネットワークアダプターのドライバーを再インストールしたり、Chromeなどのブラウザを利用してみよう

 インターネットの通信速度が遅くなっているなら、ネットワークアダプターのドライバーが適切でない可能性がある。デバイスマネージャーからドライバーを更新してみよう。

 ブラウザーが遅いと感じたなら、「Chrome」や「Vivaldi」といったサードパーティーのブラウザーを利用してみよう。IEについては、むしろ遅くなると思われるので、間違っても使わないように。

PCが遅いなら高速なUSBメモリーを使い、「Ready Boost」機能を利用してもいい

PCが遅いなら高速なUSBメモリーを使い、「Ready Boost」機能を利用してもいい

 PCが元々遅いなら、Windows 10にしてもそれほど高速化することはない。快適に使いたいなら、メモリーを増設したり、外部USBメモリーをキャッシュとして利用する「ReadyBoost」といった機能を活用しよう。

Q5:前のバージョンには簡単に戻せる?
A5:1ヵ月以内なら設定を選ぶだけ。それ以降はOS再インストールが必要

Windows 10の「設定」→「回復」→「Windows 7に戻す」→「開始する」をクリック

Windows 10の「設定」→「回復」→「Windows 7に戻す」→「開始する」をクリック

元に戻す理由を聞かれる

元に戻す理由を聞かれる

更新プログラムのインストールを進められるが、戻すのであれば意味が無いので「チェックしない」を選択する

更新プログラムのインストールを進められるが、戻すのであれば意味が無いので「チェックしない」を選択する

注意点が表示されるので、読んだら「次へ」をクリック

注意点が表示されるので、読んだら「次へ」をクリック

旧Windowsのサインインパスワードが必要になる

旧Windowsのサインインパスワードが必要になる

「Windows 7に戻す」をクリックして少し待つと、Windows 7のサインイン画面が表示される

「Windows 7に戻す」をクリックして少し待つと、Windows 7のサインイン画面が表示される

 Windows 10にアップグレードしても、元のOSに戻すことはもちろん可能だ。元のライセンスは残っており、いつでも元に戻すことができる。ただし、2つのOSを同時に利用することはできない。元に戻す場合は、Windows 10を消す必要がある。

 一番簡単なのは、Windows 10にアップグレード後、1ヵ月以内に戻す方法。「設定」の「回復」にある「Windows 7/8.1に戻す」をクリックするだけで、戻せるのだ。

 アップグレードする際は40分~1時間半くらいかかるが、戻すのは10~20分くらいで終わってしまう。利用するパスワードは以前使っていたパスワードなので要注意。覚えていないのに戻してしまうとどうしようもなくなる。

 また、アップグレード後に「ディスククリーンアップ」機能で、旧Windowsのデータを削除したりしていると戻せなくなるので注意すること。ユーザーアカウントを削除しても戻せない。

 さらに、前回紹介したように、インストール時の容量不足で外部メモリーを利用した場合は、その際に利用したストレージが必要になる。

 そして、アップグレードから1ヵ月以上経つなどして「設定」から元に戻せなくなった場合は、再インストールとなる。

 Windows 10でバックアップをきちんと取り、元のOSのリカバリーディスクやインストールディスクから再インストールを行なおう。

次回は「Windows 10にしない」という選択について解説!

 ここまで読んで「やっぱりWindows 10にしないほうがいいかも」と考える読書もいるかもしれない。そこで次回は、Windows 10にしないという選択をした場合のギモンについて回答する。

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