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せきゅラボ研究結果 第16回

FMV全製品に「マカフィー リブセーフ」の製品版を3年分バンドル!

富士通がFMVをセキュリティでもっと楽しくしたい理由

2016年06月22日 11時00分更新

文● 二瓶 朗 編集●ASCII.jp

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FMVはセキュリティ機能マシマシだ!

 さらに富士通は2016年3月31日まで、マカフィー リブセーフの試用版をバンドルしていた頃の製品に対して、3年版へのアップグレードを無償にするサービスまで展開していたそうだ。アップグレード料金は同社が負担したという。なんと太っ腹なことか!

丸子「ほかに、Webやメールをフィルタリングして有害な情報から子どもや家族を守る『i-フィルター 6.0』、家族で共用するPCで個々のプライバシーを確保する『ワンタッチプライバシー』などを搭載しています。これは富士通製の携帯電話で好評だった機能をPCでも実現したものです」

有害情報をフィルタリングしつつ家族の情報を守る「i-フィルター 6.0」。30日試用版がバンドルされる(FMVパンフレットより)

 「i-フィルター 6.0」は、有害情報をフィルタリングして非表示にするだけでなく、住所や電話番号などあらかじめ保護したい家族の情報を登録しておくことで、掲示板などに大事な個人情報などを書き込めないようにすることも可能。また、ネットやアプリを利用できる時間や曜日などを制限できる機能も搭載する。

 そして「ワンタッチプライバシー」は富士通の独自アプリで、ユーザーアカウントを別に設定しなくても、特定のフォルダーを隠すことができる。家族から見られたくないデータは隠蔽しておけるというなかなか便利なツールだ。

ユーザーアカウントを別にすることなく特定のフォルダーを隠蔽できる「ワンタッチプライバシー」。ウッカリしていて家族から軽蔑されるような事態(?)を避けられるだろう

丸子「もともとFMVシリーズには『指紋認証センサー』による生体認証機能を搭載している製品がありましたが、Windows 10に『Windows Hello』が標準搭載されたことで、より活用されることになるでしょう」

 「Windows Hello」は、指紋や顔、眼球の虹彩といった人間の生体情報を認識してユーザー認証する機能。Windows 10に標準搭載されるので、ハードウェアに認証デバイス(3Dカメラ、指紋リーダーなど)が内蔵されていれば、標準機能としてサインインすることが可能。

 生体認証と言われると何やら大袈裟に聞こえるが、実際はセンサーを指で撫でたり、ノートPCの画面上部に付いているカメラを見つめる程度で済んでしまう。これが家庭で利用できるとなれば、より安心したPCライフが送れるに違いない。

ミライを見据えた富士通のPC+セキュリティ対策

── ユーザーの反応はいかがですか?

丸子「実質的に2015年末ぐらいから取り組んでいるのですが、現在のところ反応は上々といえます」

 詳細なデータをここで紹介することはできないが、セキュリティ推しの展開以降、同社製品を選択した理由に“安全性”と回答した割合は確実に拡大しているという。2016年2~3月ごろYouTubeで公開されていたコンセプト動画(現在は非公開)が急速にバズった実績もあり、これから同社の掲げるコンセプトがより認知されていくことは想像に難くない。

── 今後はどのような取り組みを考えていますか?

丸子「店頭パンフレットで訴求していくのはもちろんですが、昨年開設したコンセプトサイトで、セキュリティニュースやセキュリティ対策の具体的なテクニックなどをわかりやすく解説していきます。何かが起こってからではなく、“ミライ”を予測して開発したセキュリティをユーザーに提供することで、皆さんに快適なPCライフを楽しんでいただければと考えています」

富士通FMVのセキュリティコンセプトサイト「パソコンは、セキュリティでもっと楽しくなる。」。最近巷を賑わせるサイバー犯罪ニュースや、個人単位での対策がまとまっている

 富士通がFMVシリーズで提供する“ミライ”とは、子どもを含めて家族が安心してPCを使え、煩わしいパスワードの入力からも解放されるような、現実味があって割と近めの“未来”なのである。

富士通 夏モデルの注目はボードPC「ESPRIMO FH53/YD」。TVチューナー内蔵の一体型PCで、リビングのインテリアにも馴染むホワイトな筐体色が大きな特長。もちろんリブセーフ3年版付き。家族みんなが安心して使えるPCといえるだろう

もはや被害は“自分のPCだけ”に留まらない

 HDD内のデータを暗号化して身代金を要求する「ランサムウェア」が、日本にも本格上陸しつつある。タチの悪いものだと家庭内ネットワークにつながっているPCすべてが操作不能になってしまうという。実際、海外では社内ネットワークを通じてランサムウェアが広がり、業務に支障が出た事例もある。セキュリティの失策による被害はもはや自分だけに留まらない時代といえる。

 できる限りの備えをするためにも、購入時から製品版のセキュリティ対策がバンドルされているPCをチョイスすることは、1つの賢い選択になるだろう。

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