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最新パーツ性能チェック 第191回

爆売れGTX1080の弟ぶんの性能はいかに?

性能はGTX980Tiに匹敵? Pascalベースの準ハイエンド「GeForce GTX 1070」をレビュー

2016年05月30日 12時00分更新

文● 加藤勝明 編集●ジサトラアキラ

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 今回はVR環境でのパフォーマンスも試してみた。検証マシンにHTC Viveを追加し、SteamVR対応ゲームである「Project CARS」の性能を比較してみる。Pascalの売りであるVR対応機能のうち、特にVRにフォーカスした「シングルパスステレオ」や「レンズマッチドシェーディング」といった機能は、GTX1080とほぼ同時にリリースされた「VRWorks SDK」に追加されたばかり。原稿執筆時点のProject CARSがPascalの機能をフル活用しているとは到底思えないが、現時点ではこういった状況である、という確認の意味を込めてテストした。

 Project CARS側の画質はVRモードで起動する際のデフォルトのままとし、リプレイを再生した際のフレームレートを「Fraps」でざっくりと比較した。ただVRだとフレームレートの大小よりも、1フレームあたり11ミリ秒未満で処理を終えているかを見るほうがよい、ということでVive側のフレームタイミングをスクリーンショットで比較した。完璧な同タイミングでスクリーンショットを撮っている訳ではないので厳密な比較でない、という点にもご注意頂きたい。

↑「Project CARS」をVR環境で動かした際のフレームレート

↑GTX970のフレームタイミング。注目したいのは下のGPUの処理時間のグラフだ。ほとんどのフレームが14ms以上かかっており、Project CARSにはパワーが足りないことを示している

↑GTX980だと処理時間は短くなる。青と緑の領域が描画にかかった時間。これが10.5ms(赤い線)以内に収まるのがVive的に優れたVRシステムということになる

↑GTX980Tiの場合

↑GTX TITAN Xの場合。GPU性能が上がるほどに青+緑の領域が増え、10.5ms以下のボーダーラインを割る時間も長くなる

↑GTX1070のフレームタイミングはGTX980Tiにかなり近い

↑現時点で最も安定しているのがGTX1080。だいたい8~9msで処理を終えている

↑GTX1080の別の例。GTX1080でも不利な条件が重なる(車の密集や光の表現など)と、左端のように11ms台になることもある

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