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第1期電王戦第2局もPONANZAの勝利、第2期叡王戦に羽生名人参戦で最強対決実現か?

2016年05月24日 15時00分更新

文● いーじま 編集●ジサトライッペイ

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2日目もPONANZAが着実にポイントを稼ぐ

 日が変わって22日。前日同様に快晴となった比叡山延暦寺。筆者は控室のある延暦寺会館に宿泊したのだが、早朝に僧侶のお話を聞くお務めが根本中堂で行なわれる。宿泊者だけの特権だったのだが、前日36時間ほど寝てなかったので、眠くて起きれず残念ながら参加できなかった。

早朝は人がまばらだが、御朱印やお店もやっていない。ちなみに御朱印は7つある。
恒例となっている電源。今回も1台だけだった。置く場所がないためか、離れた所に設置。

 1日目、封じ手を示した時点から時計は止まり、PONANZAの思考も止まる。2日目の対局開始までは動いていないが、それまで考えていた読み筋はそのまま残っている。この仕組みはドワンゴがシステムを開発したそうで、PONANZAが指し手を示した時点で思考が止まり、新電王手さんが動作中は思考していないという、細かな設定がなされている。つまり持ち時間は、新電王手さんの動作時間は含まれないのである。

封じ手以降思考が止まっているPONANZAの画面。序盤はわずかに山崎叡王がプラス評価だったが、その後はPONANZAに評価値が傾いていると判断しているようだ。

 2日目の始まりは、前日の手順を再現することから始まる。第1局のときはちょっと新電王手さんの反応が鈍いときがあったが、今回はかなりスムーズに進行。そして立会人の福崎文吾九段が封じ手を開封すると、☗4九玉と告げられた。検討陣は、☗4八玉は読んでいたいたが、この手は予想外だったようだ。

封じ手を開封し、告げる福崎九段。
☗4九玉を指す山崎叡王。表情は厳しい。

 PONANZAはこの手に52手目☖5三銀右と応じ、☗4六歩と進んだが、山崎叡王の評価値はガクンと落ちて-400超え。持ち時間もこの時点までに20分を消費してしまった。検討陣は山崎叡王が優位になる手はないかと必至で探しているが、なかなか無い模様。すでに先手はあまり持ちたくないと言い出していた。

 ちなみに現地解説の畠山鎮七段は、新電王手さんに興味津々で、指すときにコマの位置を撮影して確認するためLEDを光らせるす様が「後光が指しているようで非常に良い手に見える」と話していた。「棋士の手にも光が指す装置がほしい」とも。1日目からずっと言い続けている。

現地中継も対局が行なわれている建物内。中継中はこちらも見ることはできなかった。

 59手目☗3八玉のとき、検討ソフトの「技巧」は☗7一角を推していた。そうすれば、評価値が-300ぐらいになったという。評価値を一気に上げるのは難しい。少しずつ少しずつ積み重ねていくことが大切だ。

☖3三銀に対して☗3八玉としたが、「技巧」は☗7一角の飛車と銀取りを推していた。

 62手目☖8八歩とPONANZAが先手陣に打ち込んできた。山崎叡王は何度も頷く。☗同金に☖6六歩とPONANZAの攻めは続く。ここで山崎叡王は長考し、持ち時間が2時間を切ってしまう。山崎叡王の評価値は-500前後。その後69手目の☗1三歩に対し、PONANZAが☖同香ではなく☖同玉としたことにざわつく。人間から見ても☖同香だが……、検討室のソフトたちもこれは悪手と見たようで、山崎叡王が-300程度まで挽回した。

 しかし、その次の山崎叡王の☗6五歩が悪手のようで、一気に-900以上の評価に。ここは☗1五香がイチオシだったようだ。この☗6五歩にPONANZAは7分考えて昼食休憩に入った。コンピューターソフト側で休憩に入るのは珍しい。

☗6五歩が悪手だったようで、一気に評価値を下げてしまった。

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