EQも高精度、強いて言うとmicroSDを抜きやすくしてほしい
ちなみにEQに関しても精度が高い印象だ。デジタル処理の出来がいいのか、歪みやこもりなどはほぼ感じない。また、サウンドエフェクト→3D Effectと進んで、軽く調整を入れると音像の定位感がちょうどよくなるのでおすすめ。こちらはかけすぎるとちょっとシュコシュコとした歪みが出てきてしまうが……。
サウンド調整系の設定項目は、EQ、バスブースト、3D効果（定位感の調整）の3項目。高品位で破たんが少ないので積極的に使いたい。
最後に操作上の難点といえば、microSDカードが取り出しにくいこと。一度プッシュして抜き出す際、力の加減を間違うと引っかかって取り出せなくなる。頻繁に抜き差ししないほうが無難だ。もうひとつは、曲のあたまにジュビっという小さなノイズが入ったり、処理能力が追い付かないのかDSD再生などで時折音が途切れたりする点がある。
microSDカードスロット。ふたもついている。
以下は個人的な話だが、手あかがつきやすいので、汚さないよう扱いに慎重になるのと、常にポケットの中がいっぱいの筆者にとって、5インチの大画面がいささかしんどいというの感想もある。といいつつも、スリムで持ち運びしやすくなった外観には余りある魅力があるし、S/N感が高く、空間の表現が巧み。気づくと広く広くひろがる音の空間に、深く深く没頭していってしまう。聴きこめば聴きこむほどこの音質は癖になってしまうのだ。
付属品は巾着やケーブルなど。
発売は6月17日。現在、オンラインサイトや量販店などで予約を受け付けている。
