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大手に訊くスタートアップ支援の狙い 第23回

研究とニーズの橋渡しを オムロンベンチャーズ設立

2016年05月23日 06時30分更新

文● 小池晃臣/ 編集●ガチ鈴木/ASCII STARTUP 撮影●曽根田元

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研究と世の中のニーズの橋渡し役になりたい

 新規事業向けの技術開発を2008年頃まで担当するなかで小澤氏は、「どんな技術をつくりだすのかではなく、どんな製品をつくるのか、どんな事業をつくるのかを考えないと駄目だ」という思いを強くしていった。そして2009年頃より、純粋な研究開発よりも、商品企画や技術企画により深くかかわっていくのである。

「オムロンには私より真面目な技術者は大勢いるので、そこは彼らにお任せして、自分は研究と世間のニーズとの橋渡しをしたいと考えるようになったんですね」(小澤氏)

 やがて2011年には経営戦略部に異動となり、事業そのものをつくりだす側となった。そして2014年7月のオムロンベンチャーズの設立と同時に社長に就任したのである。

 こうした経歴を持つ小澤氏だけに、パートナーとなるベンチャー企業を選ぶ際には、単にユニークな技術を持っているかというだけではなく、その技術を使ってどのような事業を行いたいのか明確なビジョンがあるかどうかを重視しているという。

 これまで1年半と少しの間に小澤氏がコンタクトをとったベンチャー企業は約130社にも及んでおり、そのうちの2割ほどは投資検討のステップにまで進んでいる。小澤氏らが提案した案件の最終的な投資判断は、オムロンの経営戦略本部長やCFO、CTOなどで構成される投資委員会によって行なわれることになる。

 直近の投資先であるライフロボティクスが製造販売等を行なう、シンプル動作のピッキング コ・ロボット『CORO』。

「投資するかどうかの判断で重要なのは、相手とパートナーシップを組むことで、オムロンが何をしたいのか、そしてベンチャー側にはどんなメリットがあるのか、両面からしっかりと分析することです」と小澤氏は強調する。

 最終回は、ものづくりを基軸とするオムロンのベンチャー支援がこれから向かおうとする方向性や新しい挑戦などについて紹介したい。

オムロンベンチャーズ小澤尚志代表取締役社長(オムロン 事業開発本部新事業創出センタ長)

■関連サイト
オムロン

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