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アスキースマホ総研 第67回

盛り上がるスマホ春商戦! スマホの料金をあらためて考えるぞ!

2016年03月31日 11時00分更新

文● アスキースマホ総研

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スマホの料金を語る上で
どうしても比較対象になるのが格安SIM

ドロイド スマホの料金というと、最近では格安SIMとの比較も当然必要になってきます。

カリー さっきも言ったようにデータ通信使いまくりなので、正直気になりますー。格安SIMって、3GBで月1000円とかなんですよね? でも俺は月3GB以上使うからなあ。

スピーディー データ専用のSIMはそのくらいの料金が標準的だね。さらに月20GBで税抜4980円というような大量に使えるプランを用意したり、通信量の上限をハッキリと明示せずに“使い放題”をうたうサービスも出てきた。

イオンモバイルのサービス例。20GBのデータ通信専用プランで税抜月4980円だ

上限3Mbpsながら、ドコモ網のLTEが使い放題をうたうワイヤレスゲートのSIM

カリー 安い! でも当然サービス内容では違いがあるんですよね。そもそも格安SIMって、どういうものなんですか? あと普段テザリングを使うことが多いから、それが可能かどうかも気になる。

ドロイド MVNOについては何度か説明しているような気がするけどね……。簡単に言えば、ドコモやauのようなキャリアから、帯域単位で回線を借りてサービスを展開しているのがMVNOです。サービスがシンプルなぶん、主要キャリアよりも料金が安いことが多い。端末の対応周波数にもよるけど、基本的にはサービスエリアも同じ。ただし、帯域単位で回線を借りている関係上、本来のキャリアの回線と違って、利用が集中する時間帯、たとえばお昼とか夜22時頃とかは混雑して速度が落ちやすい傾向にあるのは確かです。

カリー そーなのかー。テザリングで動画を見るという用途にはどうなんだろう。

ドロイド スマホで使うぶんには数Mbps程度の速度があれば十分に高速ですが、テザリング経由でノートPCから使う場合は混雑している時間帯は速度の遅さをそれなりに感じる可能性は高いかと。でも実際の速度は、サービスごと、時間ごとに違ってくるから判断は難しいよね。テザリングについては、単体で販売されているSIMフリースマホで使うならほぼ確実に可能。キャリアのスマホを流用する場合には制限があるケースもあるよ。

カリー SIMと端末の組み合わせもあるんですね。それと夜は家にいるけど、昼は外で仕事をしていることが多いからなー。昼にPCで使って通信速度が遅いのだと少し困るかも。格安SIMを契約するとしても、しばらく併用することになるかな。

スピーディー 格安SIMは速度面以外にも、主要キャリアのサービスのようにはいかない部分もある。たとえば音声定額。最近は一部定額のサービスが登場し始めたけど、キャリアのように国内音声通話はほぼ定額とはならない。それからサポート。端末の故障のときなどにキャリアショップに駆け込むという方法はとれない。逆にこのへんの制限をしっかり理解していれば、オトクに使えるのも間違いない。

MVNOでも音声通話は利用できるが、料金は完全従量制を採用しているケースが多い。一方で独自の音声定額を展開するサービスも

カリー なるほどー。自分の使い方がどうかをよく考えておく必要はありそうですね。

ドロイド 最近だとキャリアと格安SIMの中間に、キャリアのサブブランド的な存在のY!mobileやUQ mobileといった選択肢もありますね。一部音声が定額になってたり、スマホをセットで購入すると割引があったりしながら、月々の料金が税抜2980円から。実際にここに来て、注目度が上がっているようです。

Y!mobileはソフトバンクのサブブランド的存在。1GBのデータ通信と1回10分以内の通話が月500回無料で税抜月2980円と主要キャリアのSIMと格安SIMの間の価格帯

UQ mobileはKDDI子会社によるサービス。無料通話分やスマホの代金も含んで、やはり税抜月2980円

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