設置手順はシンプル、面倒そうなリモート視聴設定も超カンタン
それではテレキング GV-NTX2を使ってみよう。
設置方法はシンプル。本体にB-CASカードを差し、アンテナを接続。無線LANルーターと有線LANで接続するといった程度だ。録画をしたい場合はさらにUSB HDDを用意する。
設定に関してはiOS/Andorid版などが用意されている「テレリモ」を使う。まずスマートフォン/タブレットとテレキング GV-NTX2を同じLANにつなぐ。そのうえで、テレリモを起動することで初回設定を始められる(場合によっては最新ファームウェアへのアップデートを指示される可能性もある)ので、画面に沿って設定を進めていく。
なおテレリモには先述のとおりWindows ストアアプリ版もある。パソコンから設定したい場合はこれをダウンロードしよう。この記事では主にiPhoneを使って紹介するが基本的な流れはほかのスマートフォンやタブレット、PCなどでも変わらないはずだ。筆者の場合、まず最初に「ファームウェアのバージョンアップ」を指示され、完了後「初回設定」に移った。
初回設定に関しては、チャンネルスキャンや録画先の指定(USB HDDの初期化)、ネットワーク設定(基本はデフォルトの自動設定:DHCPで可)など一般的なもの。これが済むと今度は、宅外から(リモート接続で)接続するために必要な「ペアリング」作業へと移る。ペアリングとは、リモートからテレキング GV-NTX2にアクセスできるスマートフォン/タブレットを関連付けるもの。「DiXiM リモートアクセスサービス」を利用するが、その設定も規約に同意するだけで済むので非常に簡単だった。
DRから最大12倍の長時間録画まで、スマホへの持ち出しも
一連の設定が済むとテレキング GV-NTX2で受信中のテレビ放送をスマートフォン/タブレットに配信したり、テレキング GV-NTX2で録画した番組を見ることが可能になる。その視聴に使うソフトが視聴ソフトの「テレプレ」だ。
テレプレとテレリモはシームレスに連携するが、テレプレはテレキング専用のアプリというわけではなく、DTCP+対応機器全般に使える。例えばLAN内にある他社製レコーダー(DIGA BRZ1010)なども認識し、録画してあるデータを見られた。切り替えに時間がかかる印象はあるものの、操作はサーバー(テレキングなど録画機)とそのサーバーに関連付けられた番組を選ぶだけとシンプル。再生画面には30秒送り/10秒戻しなどもあり、必要な機能も備えている印象だ。
また、スマホなどへダビングする持ち出し視聴にも対応している。ローカルに保存しておけば、リモート視聴がしにくい環境でも安定した再生ができる。もちろんパケット代もかからない。
スマートフォンやタブレットへの番組の持ち出しもテレプレから行う。ただし、持ち出し用の番組は、予約録画時に同時生成するなどあらかじめ用意しておく必要がある。持ち出しの画質はMR1~6(3~28倍)から選択でき、解像度は3~17倍モード時は1280×720ドット、28倍モード時は640×360ドットだ。