このページの本文へ

2015年CPUクーラー最強王座決定戦(小型&薄型タイプ編) 第2回

小型&薄型タイプのCPUクーラー9製品を見極める!【第2回】

2016年03月23日 12時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ヒートシンク下にファンを備える
サイズ「小太刀 Revision B」

 続いては全高を34mmに抑えたサイズ製ロープロファイルCPUクーラーの「小太刀 Revision B」(型番:SCKDT-1100)だ。

 その名の通り2014年6月に発売された「小太刀」(型番:SCKDT-1000)のマイナーチェンジモデルで、違いは対応CPUソケットにAMDのAM1が追加されたのみになっている。

  • 対応ソケット:LGA775/115×、Socket AM2/AM2+/AM3/AM3+/FM1/FM2/FM2+
  • 寸法/重量:82.5(W)×95(D)×34(H)mm/約180g(ファン含み)
  • ファンサイズ:80mm
  • ファン回転数:800rpm~3300rpm(±10%)
  • 風量:6~24.82CFM
  • ノイズ:8.2~32.5dBA
  • 実売価格:3300円前後
  • 製品情報URL:http://www.scythe.co.jp/cooler/sckdt-1100.html

 6mm径×2本のヒートパイプや10mm厚80mmファン、ヒートシンクの下にファンを配置した「ステルスファンマウント構造」(S.F.M.S:Stealth Fan Mounting Structure)を採用する「小太刀 Revision B」。

 全高34mmに加えて、CPUクーラー搭載ファンのブレードと各種ケーブルが干渉しやすい構造の小型PCケースで組む際にうれしい、ステルスファンマウント構造がポイントだろう。

 サイズ的にEVERCOOL「HPS-810CP」と同じ傾向になるかと思いきや、CPU温度は最高でも85度に留まり、平均は74.7度になった。

 大型や小型タイプはファンの回転数が、CPU温度が上昇した際のみアップしたが、「小太刀 Revision B」も「HPS-810CP」と同じく、テストを開始するとファンは3400~3600rpmの全力回転になっていた。

 高負荷時の騒音値は、常時40dBAオーバーになるため、PCの設置場所によっては、かなり気になってくるだろう。

Core i7-6700K 定格クロック/アイドル時
  CPU温度
(平均)
メモリー温度
(DIMM1/DIMM3)
VRM
温度
M.2 SSD
温度
ファン
回転数
ファン
騒音値
  22 ℃ 24.3 ℃/23.5 ℃ 24 ℃ 28 ℃ 1965 rpm 34.8 dBA
TS15Aより -6 ℃ -3.2 ℃/-2.5 ℃ -5 ℃ -9 ℃ -953 rpm +0.3 dBA
Core i7-6700K 定格クロック/高負荷時
  CPU温度
(平均/最高)
メモリー温度
(DIMM1/DIMM3)
VRM
温度
M.2 SSD
温度
ファン
回転数
ファン
騒音値
  74.7 ℃/85 ℃ 36.3 ℃/34.5 ℃ 34 ℃ 34 ℃ 3698 rpm 44.8 dBA
TS15Aより +13.9 ℃/+8 ℃ -0.7 ℃/-0.8 ℃ -18 ℃ -13 ℃ +20 rpm -7.8 dBA

CPU:OCCTテスト中の温度推移。10分間のストレステストと5分間の待機状態

小型タイプで優秀だったCRYORIG
そのロープロタイプ「C7」

 CRYORIG初の小型モデルとして登場したロープロファイルCPUクーラーの「C7」。全高を47mmに抑えつつ、6mm径×4本の銅製ヒートパイプや92mmファンを搭載するのがポイントで、TDP 100WまでのCPUをサポートする。

  • 対応ソケット:LGA775/115×、Socket AM2/AM2+/AM3/AM3+/FM1/FM2/FM2+
  • 寸法/重量:97(W)×97(D)×47(H)mm/約357g(ファン含み)
  • ファンサイズ:92mm
  • ファン回転数:600rpm~2500rpm
  • 風量:~40.5CFM
  • ノイズ:~30dBA
  • 実売価格:5400円前後
  • 製品情報URL:http://www.dirac.co.jp/c7/

 搭載マザーボードやPCケースを選ばない97(W)×97(D)×47(H)mmのコンパクトサイズながら、57枚の放熱フィンを備えるヒートシンクに6mm径×4本の銅製ヒートパイプを内蔵する「C7」。

 固定はマザーボード裏面からになるが、クーラー本体をマザーボードに取り付けて、バックパネルで固定するだけと工程少なく、容易になっている。

 冷却性能は、最高温度が88度と今ひとつになっているが、ここまでのロープロファイルタイプと違って、テスト中のファン回転数は、40dBAを下回る2000rpmで推移。

 最大で2513rpmまでアップしているが、運用中の動作音は、テストした2製品と比べて十分静か。PCケースの対応が全高50mm以内なら、「C7」がオススメだろう。

Core i7-6700K 定格クロック/アイドル時
  CPU温度
(平均)
メモリー温度
(DIMM1/DIMM3)
VRM
温度
M.2 SSD
温度
ファン
回転数
ファン
騒音値
  25 ℃ 26.8 ℃/25.8 ℃ 29 ℃ 36 ℃ 918 rpm 33.2 dBA
TS15Aより -3 ℃ -0.7 ℃/-0.2 ℃ ±0 ℃ -1 ℃ -94 rpm -1.3 dBA
Core i7-6700K 定格クロック/高負荷時
  CPU温度
(平均/最高)
メモリー温度
(DIMM1/DIMM3)
VRM
温度
M.2 SSD
温度
ファン
回転数
ファン
騒音値
  76.4 ℃/88 ℃ 42.3 ℃/39.2 ℃ 43 ℃ 47 ℃ 2513 rpm 44.3 dBA
TS15Aより +15.6 ℃/+11 ℃ +5.3 ℃/+3.9 ℃ -9 ℃ ±0 ℃ -1165 rpm -8.3 dBA

CPU:OCCTテスト中の温度推移。10分間のストレステストと5分間の待機状態

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ピックアップ

ASCII.jpメール アキバマガジン

ASCII.jp RSS2.0 配信中