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完全ワイヤレスは素晴らしい、が、音像揺れが気になる

完全ケーブルレスBluetoothイヤフォン「EARIN」に見る革新と課題

2016年03月06日 12時00分更新

文● 四本淑三、撮影● 篠原孝志(パシャ)

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聴きやすい音質は合格点

 再生装置とのペアリングを済ませておくと、ケースから取り出すだけで自動的に接続されます。コーデックはSBCのほか、AACとaptXに対応しています。

 イヤーチップはコンプライ製のものが付属しています。低反発ウレタンのチップなので、快適性とともに遮音性も高いレベルで確保されています。このイヤーチップが耳にしっかりフィットすれば、本体も軽いので、そう簡単に脱落することもないでしょう。しかし、念のためなのか、装着安定を補助するフィン型のスタビライザーも付属します。

製品にはS/Mサイズのイヤーチップが付属。イヤーチップは消耗品なので、別途購入しておくことをおススめします。コンプライ製の「400」シリーズが適合します

スタビライザーを装着した状態。柔軟なシリコン製で、容易に着脱できるようになっています

 ドライバーはシングルのバランスドアーマチュアで、音質的には同タイプのドライバー構成を採るエントリークラスの製品と、ほぼ同等の性能と考えてもらえば間違いないでしょう。つまり価格にすれば1万円以下のクラス。

 シングルドライバーとしては低域の量感はよく演出されていますし、ややハイ落ち気味ではあるものの、Bluetoothであることを考えれば妥当なところに収まっています。この形式でハイエンドの解像度を求める人はいないはずですし、無理に高域を出そうとして妙なピークやディップが気になるチューニングになるより全然いいはずです。

 ちなみに、専用アプリを使うと低域のブーストもできますが、持ち上がる帯域が100~200Hzあたりでやや高め、かつ段階的な微調整ができずバランスを崩すだけで、使う意味を感じませんでした。

Android/iOSに専用の無料アプリが用意されています(画像はiOS用)。ほかにバッテリーのチェックや、左右バランスの補正もできます

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