聴きやすい音質は合格点
再生装置とのペアリングを済ませておくと、ケースから取り出すだけで自動的に接続されます。コーデックはSBCのほか、AACとaptXに対応しています。
イヤーチップはコンプライ製のものが付属しています。低反発ウレタンのチップなので、快適性とともに遮音性も高いレベルで確保されています。このイヤーチップが耳にしっかりフィットすれば、本体も軽いので、そう簡単に脱落することもないでしょう。しかし、念のためなのか、装着安定を補助するフィン型のスタビライザーも付属します。
ドライバーはシングルのバランスドアーマチュアで、音質的には同タイプのドライバー構成を採るエントリークラスの製品と、ほぼ同等の性能と考えてもらえば間違いないでしょう。つまり価格にすれば1万円以下のクラス。
シングルドライバーとしては低域の量感はよく演出されていますし、ややハイ落ち気味ではあるものの、Bluetoothであることを考えれば妥当なところに収まっています。この形式でハイエンドの解像度を求める人はいないはずですし、無理に高域を出そうとして妙なピークやディップが気になるチューニングになるより全然いいはずです。
ちなみに、専用アプリを使うと低域のブーストもできますが、持ち上がる帯域が100~200Hzあたりでやや高め、かつ段階的な微調整ができずバランスを崩すだけで、使う意味を感じませんでした。