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iPad ProとSurface Pro 4の実力と魅力に迫る 第3回

「iPad Pro」はタブレット単体での完成度が高い

2016年03月09日 10時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax) 編集●南田ゴウ

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高品位なアプリが豊富なのも魅力的
iPhoneユーザーなら初期投資も少なく高性能

 iPad Proで使用できるアプリはiPhoneと同じく、「App Store」から入手することになる。すでにiPhoneを使用している場合は、購入済みのアプリの多くをそのまま利用できるため、追加投資を少なくできる。

 ユニバーサル仕様のアプリであればiPhoneとは異なるインターフェースで表示され、基本的にiPad Proでの操作に最適化されているので作業性は高くなる。また、iPadシリーズ専用のアプリも数多く存在しており、用途に応じて探してみるのもいい。特に専用アプリが多いジャンルはイラストレーションやDTM系だ。逆にiPhoneでも人気のあるスケジューラーやメモ、写真加工といったアプリはユニバーサルであることが多い。

 動画視聴やウェブブラウズ、電子書籍、ゲームといった用途には非常に強く、まずこのあたりからチェックしてみるといいだろう。次にピンポイントで使えそうなアプリを探してみると、環境を整えやすいハズだ。

App StoreはiPhoneから見た場合と、少し表示方法が異なるほか「iPhoneのみ」「iPadのみ」でフィルタリングもできる。iPhoneのみのアプリもインストール可能だ

iPad Proをターゲットにしているアプリでは、イラスト向けやDTM向けが多く登場している

 オプションとして用意される「Apple Pencil(1万2744円)」は、対応するアプリでの手書き入力をサポートするものだ。iPad Proのみに対応するデバイスで、筆圧に対応するほか、傾けた状態でも入力可能と鉛筆のような挙動を実現する。書き心地は良好なので、紙とペンとのフィーリングの違いになれれば、メモ用として活躍してくれるだろう。

Apple Pencilは寝かせた状態でも使用可能。鉛筆と同じく先端よりも広範囲を描写できる

 対応するアプリを見てみると、純正のメモアプリをはじめとして、プランのイメージをまとめる手書きメモ系アプリも多く、イラスト作成アプリだけではないのがよくわかる。ぼんやりとしたイメージを音楽を流しつつ、Apple Pencilでまとめていくといった没入が必要な作業は、特にiPad Proが得意とするところ。また、なるべくペーパーレスにしたいと考えている、もしくは職場がそういった流れであるのであれば、マークアップでPDFに手書きでサインしてメール返信するといった用途でも利便性が高い。

「メモ」は筆圧に対応するほか定規も使用できるため、とりあえずメモをしたいのであればメモだけでもいい。iCloud経由でiPhoneとも同期されるのもポイント

円や三角、四角といったカンタンな図形を自動的に認識してくれる機能がおもしろい「Paper」。会議やブレストで、手書きだがしっかりしたサンプルを作りたいときに便利だ

 問題点としては携行性がある。「Surface Pro 4」のように本体に磁石で取り付けることはできないため、カバンのどこかにいれておくか、筆箱になりそうな小物入れが必要になってくる。ふだんからペンを持ち歩くスタイルであれば大きな問題ではないが、ペンを持ち運ばないユーザーからすると、別に荷物が増えるのはうれしいことではない。

充電時間はごく短いのだが、その間は画像のような状態になる

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