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4月開始、電力自由化の基本を知る

2016年03月04日 16時00分更新

文● MOVIEW 清水、編集●オオタ/ASCII.jp

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電力自由化のスケジュール、いつから始まるのか?
それまでに必要な手続きは?

 電力自由化は2016年4月から開始されるが、1月から事前契約が始まっており、早期契約による割引などを打ち出している企業もある。しかし、4月になったからといって新規契約をしなければならないということはなく、そのままにしておけば、従来通り、各地域の大手電力会社からの電力供給が引き続き行われる。参入を予定しているものの、料金体系が提示されていない企業などもあるので、各社のプランが出揃った段階で見極めてからでも十分だ。

 新規契約は電話やホームページから行なうことができるので、大きな手間がかかることはない。元々の大手電力会社の解約手続きは、基本的に新規契約先が代行してくれる。

 契約手続き後、電気メーターをスマートメーターに交換する必要がある。スマートメーターは電気の使用量を遠隔で検針できる新しい電気メーターで、30分ごとに使用量を計測できる。これによって、これまで1ヵ月分まとめてしかわからなかった電気の使用量を細かくみることができるようになるので、多く使われる時間などを把握して節約するといった使い方ができる。

企業によってはインターネットでスマートメーターによる電気の使用状況が見られるサービスも行なわれる。このスクリーンショットは東京電力が提供しているでんき家計簿

 なお、スマートメーターへの交換は原則的に無料で行なわれる。電力自由化に便乗した悪質な勧誘や詐欺なども想定されるので注意しよう。

新規参入企業にはどのようなサービスがあるのか?

 電力自由化で契約先を変更する場合、まずは料金で検討すると思われるが、料金の比較については、すでに比較サイトなどにシミュレーションが用意されているので、契約先検討の際には試算・比較するといいだろう。

価格.comの電気料金プランシミュレーション。郵便番号と、各月の使用量を入力すると、これまでより節約できる電気料金プランを表示してくれる

 しかし、電気自由化では料金が安くなるだけでなく、各社それぞれ、多種多様なサービスを提案している。たとえば電気以外の事柄とのセットでの割引という形で、電話料金やガス料金、インターネット接続とのセット料金などを提示していたり、時間帯によって料金が異なる料金プランを策定している企業もある。また、ポイント還元を行なっていたり、変わったところでは、商品購入や旅行代金の割引などのサービスを行なう企業もあり、さまざまなバリエーションが予定されている。

 単純に料金を比較するだけでなく、各社のサービスから自分のライフサイクルや趣味などに合うものを見つけたいところだ。そこで、次回から、各社の料金プランやサービスについて個別に紹介する予定だ。ぜひ自分に最適なプランを見つけてほしい。

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