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東大ベンチャー・ダブルエル保手濱彰人社長インタビュー

「タルるートくんVR化したい」江川達也さんも認める“超ヘンな起業家”

2016年02月22日 17時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)

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漫画に手塚治虫先生級の革命を

 ソーシャルゲーム開発に使ったソフト「Unity」の3DCG技術を応用し、まるで自分が漫画の中に入り込んだように感じられるノベルゲームのような漫画が作れないかと考えているという。スマホで見られるVR漫画コンテンツを、9月完成をめどに進めているところだ。

 漫画にあってアニメにない特徴は、ストーリーを読み進める速度を自分が決められる点。保手濱社長自身、普通のアニメを倍速で見るほどせっかちな人間だった(いわく「普通のアニメは遅すぎる」)。そのためVR漫画においても、あくまで自分のペースで読み進められる表現にしたいと考えたのだそうだ。

 携帯電話が出て、スマホが普及し、電子書籍で漫画を読む時代になった。しかし電子ならではの新しいフォーマットは出てきてない。紙の漫画に手塚治虫が革命を起こしたように、電子書籍の漫画に新たな革命が起きていいのではないか。

 保手濱彰人社長は新たなビジネスモデルについて、そして漫画界に起こしたい革命について、朗々と、元気に、そして早口に、矢継ぎ早に語っていた。

 今まで数多くの経営者を取材してきたが、ここまでヘンな経営者に出会うことはなかなかない。とても希少な存在だ。今後どうなるのかはよくわからないが、どこかで会ったら一杯飲んでみたい気はする。そのときまでどうぞお元気で。


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盛田 諒(Ryo Morita)

1983年生まれ、記者自由型。好きなものは新しいもの、美しい人。腕時計「Knot」ヒットの火つけ役。一緒にいいことしましょう。Facebookでおたより募集中

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