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アスキー・ジャンク部リターンズ 第100回

アスキー・ジャンク部 連載100回記念

【閲覧注意】虫をたくさん食べてきた 高田馬場「米とサーカス」

2016年02月20日 17時00分更新

文● コジマ/ASCII

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チャーハンもあれば串焼きもあり、昆虫アレンジメニュー

イナゴのつくだ煮。470円

スズメ蜂の子の甘露煮。500円

 まず用意されたのはイナゴのつくだ煮と、蜂の子の甘露煮だ。とはいえ、これは昆虫食の定番メニュー。かくいう自分も、長野を旅行したときに食べたことがある。パリパリとした歯ごたえのイナゴ、ぷちっとした食感と甘辛い味付けの蜂の子、どちらもなかなかいける。

 昆虫食も悪くないかもな、と思ったところにやってきたのは出し巻き卵。へえ、箸休めかしら、といただく。プチプチした粒が入っていておいしい。ところで、なにが入ってるんですか?

 「アリの卵です。見た目には普通ですけど、たまに羽化しかけているアリも入ってますよ」(宮下さん)。ウーン……。

アリ卵の出し巻き卵。700円

卵の中に、アリの卵。深く考えないようにしたい

大根おろしと醤油をつけると、きわめて真っ当に見える

 しかし、これ、悪くない。卵のやわらかさと、アリの卵の歯ごたえがマッチしている。正体を明かさなければ居酒屋の人気メニューになるかもしれない。隠れた実力派である。羽化していないことを祈って注文しよう。

 続いてやってきたのはチャーハン。普通のチャーハンだ。上になにかの黒い粒が乗っている以外は普通だ。これはコショウだと思う。コショウなんじゃないかな。きっとそうに違いない。

 「羽根アリです。チャーハンを作ったあとに、素揚げしたものをかけました」(宮下さん)。ヒイー。

アリチャーハン。900円

黒コショウかな?(涙目)

完全に涙目になり、表情も死んでいる筆者

 ただ食感が変わるだけかと思いきや、アリを口に入れると、かなり土の香りがするのに驚いた。中南米や東南アジアではアリを食用とするだけでなく、調味料のように使うそうだが、それもうなずける。味の雰囲気が大きく変わるのだ。

 しかし、注意することがある。アリがすごく固いのである。魚の小骨のごとく上あごやノドをちくちく刺激するので、調子に乗って口の中に放り込み過ぎないように。

 まだまだ昆虫メニューは続く。運ばれてきたのは茶碗蒸しだ。これ、絶対に中に虫が入っているパターンだろうなあ、と思い、フタを開ける。ん? シイタケしか入ってないぞ? いやいやそんなはずはないとよく見てみると……シイタケだけじゃなかった、カイコも入ってる。

カイコの茶碗蒸し。480円

本当にカイコが入ってる(絶望)

おお、もう……

 味としては普通といえば普通だが、なんといってもビジュアルがすごい。本当にすごい。それに尽きる。

 次はいよいよラスト、「ネギマ」である。ネギマ? あの焼き鳥でおなじみの? ネギはいいとして、肉はなにを使っているんだろう。串に刺せるほど、大きい虫なんてあったかしら……。

サソリネギマ。500円

 そうきたかー。そうきたかー……。

みんなのしっているネギマとどこがちがうかな。くらべてみよう

 どうでもいいけど、これ、“ネギマ”なのにネギを挟んでないんじゃないですか、と宮下さんを責め立てる筆者。もはや八つ当たりだ。しかし宮下さんは胸を張る。「いえいえ、サソリのハサミをよく見てください」。

 ん?

挟んでる。ハサミーネギーハサミでネギマというわけだ

 ……なるほどね、これは一本取られた。ネギとサソリを一緒に食べる感覚はまさしく初体験。見た目も最高だ。昆虫食メニューの中でも一番人気だという。

 なお、虫の産地について聞いてみたところ、イナゴ・蜂の子・カイコが日本産、アリが中国産、バンブーワーム・コガネムシ・ゲンゴロウ・サソリがタイ産とのこと。やはりアジアが強いのか。

「見た目が面白いから絶対ウケるよ!」と何を食べても大喜びのオオタ

「どれもおいしい! お酒にあう!」とはしゃぐナベコ

 虫をばくばくと食べ続けて、だんだん慣れてきた一同。「意外とイケるやん!」「これははやりますわ」などと大口を叩いていると、「お酒も提供しているんです」と宮下さんが言う。なに、虫のお酒? それは気になると、さっそく飲んでみることにした。

注意:次ページから無修正の虫の酒が出てきます。本当です。虫が苦手な方は読むのをやめて、今すぐASCII.jpのトップに戻ってください。

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