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アスキー・ジャンク部リターンズ 第100回

アスキー・ジャンク部 連載100回記念

【閲覧注意】虫をたくさん食べてきた 高田馬場「米とサーカス」

2016年02月20日 17時00分更新

文● コジマ/ASCII

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コガネムシからサソリまで 6種類のムシを食べ比べる

6種の昆虫食べ比べセット。1200円

容赦なく虫が出てきて、さすがにうろたえる

 さっそく出てきたのは6種類の昆虫を食べ比べるセット。うわ。本当に虫じゃないですか。

 米とサーカスを運営している宮下企画のブランディング担当、宮下彗さんがメニューを解説してくれた。

 「昆虫は世界が注目する、21世紀を救う食材です。世界人口は90億人に達すると言われており、食糧難が深刻な問題となっています。国連のFAO(食糧農業機関)も、人口増加と地球温暖化にともなう食糧問題の解決手段としての『昆虫食』を推奨するレポートを発表していて……」

 わ、わかりました。食べます、食べます……。

バンブーワーム(竹虫)。若竹にしか生息しないという貴重な虫

ゲンゴロウ。かなりしっかりした食べごたえ

コガネムシ。栄養価は高いそうだ。食べると金持ちになれるだろうか

サソリ。中国では、「毒は口から入ると薬になる」といわれるほど薬効があると信じられてきた

カイコ。かつて、長野県や群馬県では貴重なタンパク源だった

イナゴ。日本の昆虫食の代表格

精いっぱいに笑顔を作るが、さすがにひきつりが隠せない

 基本的に、調理方法は素揚げ。味付けは塩だけという。素材の味を楽しもうというわけか。

 というわけで全部食べてみたが……比較的食べやすいのは、イナゴ、カイコ。この辺りはつくだ煮のような味で、クセがない。

 おどろいたのはバンブーワーム。中が空洞で、味と香りはナッツに似ている。おつまみにぴったりだ。

 サソリも、ハサミの部分は固いが、胴体はレバーというかカニミソというか、臓器の味がして、コクがある。カラもエビのような感じで、食べるのが厳しいというほどではない。

 キツいのはゲンゴロウとコガネムシ。どちらも固いうえに、匂いが強い。特にゲンゴロウは口に入れた瞬間に「ウッ」となるぐらい虫の香りがする。一刻も早く飲み込みたいが、カラが固いのでよく噛まないと飲めないというジレンマを味あわせてくれる。

昆虫食のマニアでも「通好み」と称されるらしい、ゲンゴロウを食べたときのリアクション。「虫を食べている」ということを実感させられる

 それにしても、やはりビジュアルが強烈すぎる。正直、食べるのに勇気がいる。昆虫大好きなオオタと食べるのが大好きなナベコはどうだろうか。

オオタ「うまいじゃん! 見た目もかわいい!」

ナベコ「昆虫もまあ生物ですから肉ですよ!! 焼き肉みたいなもんですから!!」

 もうこいつらだけでいいんじゃないかな。

 目を白黒させながら昆虫を食べながら、気になったことが一つ。はたしてお店に来る人は、この食べ比べセットを注文しているのか?

「私たちも不安だったんですが、意外と注文が多いんです。1日に4皿ぐらいは注文があります」(宮下さん)

 1日に4皿か……。多いのか少ないのか判別しがたい。

 さて、米とサーカスでは昆虫を和食にアレンジしたメニューを用意しているという。毒を食らわば皿まで、虫を食らわば料理まで。ええいままよと、そちらもいただくことにした。でも一体、どんなのが出てくるんだろう……。

注意:次ページから無修正の虫の料理だらけになります。本当です。虫が苦手な方は読むのをやめて、今すぐASCII.jpのトップに戻ってください。

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