このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第445回

快適な“アマゾン箱”をめぐる、我が家の2匹の猫の闘い

2016年02月19日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

過去最高のアマゾン箱に出会った「かふか」

 で、ここからが本番。

 先日、アマゾンで買い物をしたときに届いた箱がツボにはいったらしいのである。

 大きさが良かったのか。梱包用に詰めてあった紙をそのままにしておいたので、その感触がよかったのか、ちょっと目を離すとこの通り。

 何が気に入ったのかよくわからないのだが、長いアマゾン歴の中でも、最高レベルの気に入りようなのだ。

気がついたら箱にきれいにおさまってたかふか。こちらがカメラを撮りに行こうとヘタに動くと外に出ちゃうので、近くにあったCM1でさくっと撮影。大きさのみならず、クッションとして使われてた紙がよかったんじゃないかと思うのだがそこは猫に聞いてみないとわからない(2016年2月 パナソニック DMC-CM1)

気がついたら箱にきれいにおさまってたかふか。こちらがカメラを撮りに行こうとヘタに動くと外に出ちゃうので、近くにあったCM1でさくっと撮影。大きさのみならず、クッションとして使われてた紙がよかったんじゃないかと思うのだがそこは猫に聞いてみないとわからない(2016年2月 パナソニック DMC-CM1)

 試しに、窓際にあるスリバチ爪研ぎと並べておいたら、そっちは無視して箱に収まってる。スリバチ爪研ぎでお昼寝するのがあんなに好きだったのに。

ちょうど日差しが入る時間。気持ちいいらしい(2016年2月 パナソニック DMC-CM1)

ちょうど日差しが入る時間。気持ちいいらしい(2016年2月 パナソニック DMC-CM1)

 さてうちには猫が2匹いて、白黒の方が年寄りの「大五郎」、キジトラの方がいくらか若い(といっても7歳くらいか)「かふか」なのだが、見ての通り、箱に目がないニャマゾン猫はかふかの方である。

 だからかふかの写真ばかりなのである。

 である、が。

 ある日、ふと窓際に目をやるとこんな無茶な光景が。

 なんと、かふかが箱に入ってのんびりしてるとこに大五郎が無理矢理割り込んできておさまり、フチにアゴを載せて気持ちよさそうにしてるのである。かふかをクッション代わりに。かふか風呂ですかそれは。

かふかがいるにも構わず無理矢理入ってきて、しらん顔して気持ちよさそうにしてる大五郎。あわてて撮ったのでちょっとセッティングをミスってノイジーになってしまったが、ご勘弁を(2016年2月 オリンパス OM-D E-M1)

かふかがいるにも構わず無理矢理入ってきて、しらん顔して気持ちよさそうにしてる大五郎。あわてて撮ったのでちょっとセッティングをミスってノイジーになってしまったが、ご勘弁を(2016年2月 オリンパス OM-D E-M1)

 あまりに面白いので次の展開を見ていたら、かふかの方が耐えかねてすぐに脱出。大五郎は箱を占領できて大満足。かふかは仕方なくスリバチへ避難して丸くなったのであった。

激しい攻防戦の末、かふかは城を守りきれず、大五郎に占領されたのであった。勝った大五郎は満足(2016年2月 オリンパス OM-D E-M1)

激しい攻防戦の末、かふかは城を守りきれず、大五郎に占領されたのであった。勝った大五郎は満足(2016年2月 オリンパス OM-D E-M1)

 かふかを追い出してご満悦の大五郎は、やがて、うまいこと四角く丸まり(四角く丸まるってヘンな日本語だけど、そうとしか言いようがないのである)、四角い箱にきれいにおさまったのであった。

 このままフタをしめて発送していいですか?

四角い箱にここまできれいにおさまるのは猫にしかできません。この完璧な収まり具合に敬意を表して真上からそっと撮影。足のたたみ方がうまい(2016年2月 オリンパス OM-D E-M1)

四角い箱にここまできれいにおさまるのは猫にしかできません。この完璧な収まり具合に敬意を表して真上からそっと撮影。足のたたみ方がうまい(2016年2月 オリンパス OM-D E-M1)

 「このままフタをしめて発送しちゃうぞ」と呼びかけても、起きる気配もないのであった。

起きる気配がないのでぐぐっとアップで(2016年2月 オリンパス OM-D E-M1)

起きる気配がないのでぐぐっとアップで(2016年2月 オリンパス OM-D E-M1)

 うちでは基本的に大五郎がかふかに譲る方が圧倒的に多いので、こんなシーンは珍しいのである。

■Amazon.co.jpで購入


筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン