4製品で性能をチェック
今回は、容量480GBの低価格SSDを4製品集めて検証してみた。まずは、それら4製品の特徴などを簡単に紹介する。
SanDisk「Ultra II SSD」
実売価格は1万7500円前後
SanDiskが発売する、メインストリーム向けのSSDシリーズ。2.5インチサイズで、接続インターフェースはSATA 6Gbps。利用するNANDフラッシュメモリーは日本製で、TLCタイプ。
特徴は、NANDフラッシュメモリーチップの一部をSLCキャッシュとして利用する「nCache 2.0」を採用する点で、これによりアクセス速度と耐久性が高められている。容量は240GB、480GB、960GBをラインナップ。
| スペック表 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 容量 | 240GB | 480GB | 960GB | |||
| シーケンシャルリード | 550MB/Sec | |||||
| シーケンシャルライト | 500MB/Sec | |||||
| ランダムリード | 91000IOPS | 98000IOPS | 95000IOPS | |||
| ランダムライト | 80000IOPS | 79000IOPS | ||||
| 耐久性(MTBF) | 175万時間 | |||||
| 保証期間 | 3年保証 | |||||
Crucial「BX200」
実売価格は1万7000円前後
Crucialが発売する、メインストリーム向けのSSDシリーズ。Crucial製SSD初のTLCタイプNANDフラッシュメモリーを採用。
NANDフラッシュメモリーの一部をSLCキャッシュとして利用することで、アクセス速度を最適化。また、様々な品質テストをクリアする優れた耐久性も特徴としている。2.5インチサイズで接続インターフェースはSATA 6Gbps。容量は240GB、480GB、960GBをラインナップ。
| スペック表 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 容量 | 240GB | 480GB | 960GB | |||
| シーケンシャルリード | 540MB/Sec | |||||
| シーケンシャルライト | 490MB/Sec | |||||
| ランダムリード | 66000IOPS | |||||
| ランダムライト | 78000IOPS | |||||
| 耐久性(MTBF) | 150万時間 | |||||
| 総書込バイト数(TBW) | 72TB | |||||
| 保証期間 | 3年保証 | |||||
CFD販売「CSSD-S6T」
実売価格は1万5500円前後
CFD販売が発売する、メインストリーム向けSSDシリーズ。東芝製TLC NANDフラッシュメモリーを採用するも、コントローラーやキャッシュシステムなどの仕様は非公開。
ただ、他社製SSD同様に、TLC NANDフラッシュメモリーの一部をSLCキャッシュとして利用することで、アクセス速度や耐久性を高めていると考えられる。2.5インチサイズで接続インターフェースはSATA 6Gbps。容量は120GB、240GB、480GB、960GBをラインナップ。
| スペック表 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 容量 | 120GB | 240GB | 480GB | 960GB | ||
| シーケンシャルリード | 550MB/Sec | |||||
| シーケンシャルライト | 195MB/Sec | 490MB/Sec | 520MB/Sec | |||
| ランダムリード | 非公開 | |||||
| ランダムライト | 非公開 | |||||
| 耐久性(MTBF) | 150万時間 | |||||
| 保証期間 | 3年保証 | |||||
ADATA「SP550」
実売価格は1万8000円前後
ADATAが発売する、メインストリーム向けSSDシリーズ。こちらもTLCタイプのNANDフラッシュメモリーを採用し、一部をSLCキャッシュとして利用することで、アクセス速度や耐久性を高めている。
コントローラーはSMI社製のものを利用している。2.5インチサイズで接続インターフェースはSATA 6Gbps。容量は120GB、240GB、480GB、960GBをラインナップ。
| スペック表 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 容量 | 120GB | 240GB | 480GB | 960GB | ||
| シーケンシャルリード | 560MB/Sec | 520MB/Sec | ||||
| シーケンシャルライト | 410MB/Sec | 510MB/Sec | 490MB/Sec | |||
| ランダムリード | 60000IOPS | 75000IOPS | 80000IOPS | |||
| ランダムライト | 70000IOPS | 75000IOPS | 35000IOPS | |||
| 耐久性(MTBF) | 150万時間 | |||||
| 保証期間 | 3年保証 | |||||
大容量データでのテストでも
大幅な速度低下はみられない
では、ベンチマークテストの結果を見ていこう。なお、テスト環境は以下に示したとおりで、用意したSSDはSATA 6Gbpsポートに接続してテストを行なった。
| テスト環境 | |
|---|---|
| CPU | Intel「Core i7-4770K」（定格.5GHz、最大3.9GHz） |
| マザーボード | MSI「Z97A GAMING 6」（Intel Z97 Express） |
| メモリー | DDR3-1600 4GB×2 |
| システム用SSD | Samsung SSD 840 PRO 256GB |
| OS | Windows 10 Pro(64bit) |
