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伝統だけでも革新だけでもないブランド

大人の翼から20年、X1でThinkPadを再定義するレノボ

2016年02月10日 14時00分更新

文● 小林 久/ASCII.jp

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ユニークな拡張機能が特徴的なThinkPad X1 Tablet

 さて、注目機種はやはり、モジュールの脱着で機能を自由に追加できるコンセプトが売りの「ThinkPad X1 Tablet」だ。着脱式2in1のThinkPad Helixの流れをくむ製品で、キーボードを付けた状態でも軽さ約1.07㎏、薄さ13.7mmと非常に軽量薄型である点が特徴となる。CPUには第6世代のCore mを採用。十分なパフォーマンスを確保しつつ、省電力性や低発熱といった要素を盛り込んでいる。

ThinkPad X1 Tablet。スタイラスで操作する際に便利な角度を選べる点はほかのタブレットではあまり見られない特徴。

チルト角の説明

 基本スペックについては、米国発表に準じる。日本国内向けの新情報としては、付属の「ThinkPad X1 Tablet Thin キーボード」に2色が用意され、さらにJIS配列と英字配列が選べるという点に注目したい。非常に薄いキーボードではあるのだが、触れた感じでは十分なストロークがあり、さらにトラックポイントまで装備する。従来にないほど高さを抑えており、X1 Tabletのために20種類以上のラバードームを試しながら、新規に開発したもののようだ。高さを稼ぐためにマグネシウム合金製の底面カバーに直接取り付けるといった工夫をしているとのこと。

キーボードのチルト角度の柔軟性も高い。

背面は革風の素材。ブラックのほか写真の赤も選べる。

 またUSB Type-CやWi-Gigを経由した外部ディスプレーとの接続も提案。

 WiGigについては、ほぼ立方体(幅85×奥行き85×高さ88mm)の専用オプション「ThinkPad WiGig ドック」も用意している。4.6Gbpsと高速な転送速度を生かし、ディスプレーと本体をつなぐケーブルをワイヤレス化したり、拡張したUSB端子をコンパクトにまとめられる。実際に使用してみると、未来の環境はこうあるべきという感覚を新たにする快適さだ。

ThinkPad WiGig ドック

ドックをディスプレー近くに置きケーブルはそちらにまとめられるので、机の上が非常にコンパクトに整う。

 キックスタンドはヒンジ(軸)がタブレット部分の下端にあり、モジュール装着・非装着の両方で自然な角度での利用が可能。さらにペン操作用に大きく寝かした角度も選べる。YOGA Tabletなどで培ったアイデアが上手くいかされている印象だ。

 プレゼンターモジュールが内蔵するプロジェクターは2mの距離で60インチまでの投影が可能。輝度は35ルーメンとのこと。さらにモジュール内にバッテリーを内蔵しており、プロジェクター投影時でも本体のバッテリー消費に影響が出ない。回転式としたことで、天井投影などもできる点もメリットと言えそうだ。

ThinkPad X1 Tablet用の追加モジュール。米国発表と同じ3種類が国内でも投入される。

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