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プリンストンのデジギア道 第44回

設定不要で手軽に使えるスピーカー

ノートPCにプラスしたい!USBバスパワースピーカー2種類を試す

2016年01月25日 11時00分更新

文● 花茂未来 編集●ナカムラ/ASCII.jp

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3つの音楽で音質聞き比べ

 では音質を確認していく。まずは「R19U」から。音源としては、個人的に好きなメロディアックハイスピードメタルからDragonForceのアルバム「Ultra Beatdown」、ポップスとしてスネオヘアーの「a watercolor」、ピアノ主体の曲としてLiaの「鳥の詩」を聞いてみた。

 ボクの持っている初代MacBook Airは、小さいながら、中高域に重点をおいた、明瞭な音がする。なので、DragonForceのようなギターやキーボードの速弾きのピロピロ音はしっかり聞こえるし、小さい筐体ながら頑張っていると思う。ただ、低音が残念で、ベースやドラムの低音が聞こえないし、オーバードライブをかけたギターの音も迫力は少ない。a watercolorの立体的な音も薄く感じるし、鳥の歌のピアノ音は綺麗だけどボーカルが口先で歌っているように聞こえる……と使っているうちに不満はでてくる。

 ということで、期待を胸にR19UをMacBook Airにつないでみる。USBケーブルを接続したら環境設定のサウンドから出力先をR19Uに変更するだけ。

環境設定のサウンドから出力先を変更。

 そして音を鳴らすと、MacBook Airのスピーカーでは2次元的だった音が、しっかり3次元の音に。ベース音やドラムのドコドコ音も聞こえるし、a watercolorの音の奥行きがしっかり感じ取れる。鳥の詩も、ボーカルの吐息が顔にかかって来そうなくらいだ。オーディオには詳しくない自分でも、そのくらいの違いがハッキリ分かる程度の変化があった。

 紙の表面で鳴っているかのような平面的な音が、目の前で演奏しているようなとまではいかないが、立体的な音になっている。

 続いてはR12U。こちらも感想としてはR19Uほどではないが立体的な音で鳴らしてくれる。R19Uに比べると若干シマリのあるしっかりとした音だと感じた。

iPhoneと接続したり、余ったスマホをオーディオ専用機に

 R19U、R12Uともに、音声入力には3.5mmステレオミニジャックに対応。iPodなどの携帯音楽プレーヤーやタブレット、スマートフォンにも同様の端子は基本的に備わっている。

 そのため、音楽を聴くためだけにノートPCを室内で持ち歩かなくても、オーディオ機器の音楽を再生することが可能だ。もし携帯音楽プレーヤーやスマートフォンの買い換えで古い端末が余っているなら、不要なアプリやデータを消して好きな音楽ファイルを転送し、リビングやキッチン用の音楽再生端末としての活用してもいいだろう。

 また、スピーカーに接続するだけでBluetoothワイヤレス化するレシーバーとR19U/R12Uを組み合わせれば、ノートPCからの音はUSB経由で、3.5mmステレオミニジャックとレシーバー経由で携帯音楽プレーヤーからの音はワイヤレスで、という組み合わせ技も可能。

スピーカーひとつで家中どこでもエンタメ空間

 以上のように、R19UとR12Uは、自宅内でのノートPCやタブレットでの使用と持ち運びを考えると、なかなかコストパフォーマンスのいい製品。ぐっと良くなった音で音楽や映画を、室内のいろいろな場所で手軽に楽しみたいならぜひ検討してほしい。寝る前のちょっとした時間、書斎で過ごす自分だけの時間、キッチンでの料理の時間など、日々の生活に彩りが増えるハズだ。

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