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音楽の都を舞台に欧州プリペイドSIM比較対決!【オーストリア編】

2015年10月17日 11時00分更新

文● 天野 透

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パスポート、ホテル住所、要りません
まるで水を買うような気軽さ

 オーストリアがプリペイドSIM天国な理由はもうひとつある。ドイツなどの他の国と比較して、SIM購入がおそろしく簡単なのだ。プリペイドSIM購入にパスポートもホテルの住所も要求されない。

ウィーンカフェ巡り第2弾、ケルントナー通り「ホテル・ザッハー」。このザッハトルテやウィンナーコーヒーのように、ウィーンのカフェシーンでは山盛りの生クリームがよく目につく。これは無糖なので、見た目ほどダダ甘ではない

 筆者はあらかじめ目的のプランが紹介されているウェブサイトのスクリーンショットを用意して、店頭でiPadを見せながら「これをnanoSIMで欲しい」と告げたのだが、オーストリアではどのキャリアでも例外なく、代金をすぐ支払ってSIMカードをもらってハイ終わり、だった。その間わずか5分足らず。

 キャリアショップで購入するなら、店員さんにお願いすれば端末設定までしてもらえるが、基本的にはこれだけである。まるでコンビニで水を買うような簡便さに、最初に訪ねたT-Mobile.atでは思わず「That's all?」と店員に聴いてしまった。ベルリンのO2で1時間も待たされたのが嘘みたい。

iPadならAPN設定を自動で行なってくれる

 今回のロードテストはXperia ZのSIMフリーモデル(C6603)を使用していたのだが、旅の情報ツールとしてはiPad air2を使った。そこでお伝えしたいのが、iPadならSIMを放り込んでやるだけですぐ使えるという事だ。SIM交換にかかるAPNの設定が、筆者のiPadではオールフリーだったのである。

オーストリアで入手したプリペイドSIMのパッケージ。3以外のプリペイドプラン購入はいずれも簡単に購入できてイニシャルコストは控えめ、しかも大容量なのでオトク感も高い。「速い」「安い」「旨い」という三拍子が見事に揃っていた

 XperiaやAterm MR04LNでは手入力での設定が必要だったうえに、iPadでは専用プロファイルがインストールされたわけでもないため、全自動設定された理由がイマイチ分からない。少々腑に落ちないところがあるが、まあドイツ語と格闘することを思えばラクなのは良いことだ。

 さて、今回利用した各社のAPNは次の通りである。

A1

  • APN:A1.net
  • ユーザー名:ppp@A1plus.at
  • パスワード:ppp
  • 認証タイプ:設定なし

T-Mobile.at

  • APN:Internet.telekom
  • ユーザー名:t-mobile
  • パスワード:tm
  • 認証タイプ:設定なし

3

  • APN:3
  • ユーザー名:なし
  • パスワード:なし
  • 認証タイプ:設定なし

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