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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第143回

isaiにAQUOS、5.5型以上のスマホのカメラをチェックする

2015年10月12日 12時00分更新

文● 小林 誠 編集● ASCII.jp

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AQUOS ZETAはスロー再生を使い倒したい

 では最後にカメラの独自設定を見ていく。オリジナリティがあるほど評価は高い。AQUOS ZETAは(Xxもだが)、これまでのAQUOSシリーズを踏襲し、全天球撮影や翻訳ファインダーを搭載。なかでも今回面白いのが「スロー録画」で、スローモーションの動画を撮影できる。これは120fps、210fpsと撮影コマ数を設定し、通常の撮影をしたあと、スローで再生できる。自動的にスロー再生の範囲が指定されるほか、任意の範囲をスロー再生することもできる。

多様な撮影モードが用意されているのが特におもしろいのがスロー録画だ

 スロー再生の速度も「スーパースロー」「ミドルスロー」「スロー」と選べるので、しばらくはいろんな動画をスロー再生したくなるだろう。筆者も飲み物を注ぐシーンを何度も撮影してみたが、再生速度やシーンによって、映像が乱れたりと、なかなか常に滑らかなスロー再生を実現するのは難しい。だが使いこなせるようになるまで、長い期間楽しめそうだ。

 一方でスロー再生以外はこれまでのAQUOSと比較して、これといった違いを感じられない。スロー再生は使ってみるとインパクトがあるものの、興味が無い人には新鮮味が感じられないかも。

isai vividにあるのは
上級者にうれしいマニュアルモード

 isai vividは画面の表示を「シンプル(アイコンが何も表示されない)」「ベーシック」「マニュアル」と選べる。特にマニュアルでは、細かな設定アイコンが並ぶほか、撮影時にRAWデータでも保存できる。

基本的な撮影モードのほか、タップで簡単に設定が切り替えられる

マニュアルモードでは露出やホワイトバランスなどを自由に調整できる

 またボイスシャッターやジェスチャーを使った撮影、デュアルモードといった、LGならではの機能(同様の機能は他社にもあるが)も引き続き搭載している。

 実はisai vividにもスローモーションの撮影機能があるのだが、こちらは8分の1倍速までで、AQUOSのほうがよりスローで再生できる。この点では劣っているが、マニュアルモードがあるのでカメラに詳しい人には評価されそうだ。

RAWデータの保存やジェスチャーによる撮影も可能

AQUOS XxはZETAと同じ
AQUOSは初なら使い倒す楽しさあり

 AQUOS XxはAQUOS ZETAと同じ機能が並んでいる。スロー録画も同様だ。ただ、NightCatchやフレーミングアドバイザーなど、便利な設定があるので、これまでAQUOSを使ったことがない人には、使い倒す面白さがあるはずだ。

基本的にはAQUOS ZETAと同様のカメラ機能。翻訳ファインダーやフレーミングアドバイザーなどはAQUOSならではの機能


isai vividが3勝目!
AQUOSもけっして悪くないが……

 AQUOSの2機種には申し訳ないが、カメラ比較でもisai vividの勝ちと判断したい。決め手は実際の写真だ。isai vividは設定画面でも本家デジタルカメラを意識しているようで、今回はこれが終始プラス。使ってみて筆者の印象も良く、海外メーカーっぽさもない。戸惑うことなく普通に使える。逆にそういうちょっと違った雰囲気が欲しい人にはやや物足りないかもしれない。

 AQUOSの2機種はほぼ同じ。決して成績が悪いわけではなく、実写比較も筆者が自分で使うのならAQUOSの画像のほうがありがたい(デジイチとisai vividは蛍光灯の色を反映しすぎていた)。スロー再生も楽しめたが、なかなか勝ちきれない。

 これでほぼ優勝はisai vividになりそう。しかし次回にはスタミナ比較がある。ここはAQUOSの得意分野。さらに細かな便利機能も充実しているはず。ぜひ一矢報いてもらいたい。


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