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絵画だけでなくや立体造形物のレンタルも!寺田倉庫のIT物流を活用したART STANDの事前登録がスタート

2015年10月09日 09時00分更新

文● 吉田ヒロ

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モーフィングのネットワークと寺田倉庫のIT物流をフル活用

 加藤氏はART STANDのサービス概要を説明したあと、自身が代表を務めるモーフィングのART STANDと関わりを説明。モーフィングは美大出身のスタッフで構成されている企業で、1万人のクリエーターや163校の美術学校と連携しているとのこと。フリーマガジンの配布先も3万人(件)とのこと。ART STANDのサービス開始に併せて、さまざまなアート作品を集められたのもモーフィングの協力があってのことだそうです。

美大出身者を中心に構成されているモーフィングは1万人のクリエーターとのネットワークがあるとのこと

 続いてART STANDにおける寺田倉庫の役割について、ART STANDの取締役である月森正憲氏が解説。同氏は、寺田倉庫の執行役員でもあり、寺田倉庫ではminikura事業部の責任者です。minikuraとは、月額200円/250円という安価で荷物を預けられる個人向けのトランクサービス。

ART STAND取締役の月森正憲氏。寺田倉庫の執行役員でもありminikura事業部の責任者です

 ART STANDのサービスは、minikuraのIT物流システムで運用されています。具体的には、ウェブ上で注文や預け入れ、アイテムの閲覧、取り出し、クレジット決済などをminikuraが請け負っているとのこと。ちなみにminikuraは、ART STANDの前身にあたる「renTarT」という絵画の保管・レンタルサービスを展開していました(renTarTのサービスはART STANDに継承)。

minikuraはウェブAPIを用意しており、提携企業はこのAPIを利用することで寺田倉庫の物流システムを自社サービスに組み込めるようになります

 minikuraでは、ウェブAPIを公開しているので提携企業はこのAPIを自社のウェブサイトに組み込むだけで、IT物流システムを利用可能です。以前記事にしたこともありますが、アニメイトと提携してコミックなどの書籍やフィギュアなどを保管できる「アニコレ」、気に入った衣服を月額定額料金でレンタルできる「air Closet」、子供服のシェアリングサービス「mycle」、海外ブランド中心のファッション通販サイト「BUYMA」などが、このAPIを利用してそれぞれのサービスを提供しています。また、minikura自体もヤフオク!と提携しており、minikuraに預けた荷物を寺田倉庫の倉庫に保管したまま、オークションに出品できます。売れたものは寺田倉庫から発送されるので、売り主の住所がバレることはないうえ、購入者にとっても商品が届かないというリスクがなくなるというメリットがあります。

minikuraの提携企業一覧

 月森氏は最後に、ART STANDの作品数を3年後の2018年には100万点にまで増やすことを目標にしていると発表。さらに今後はART STANDのサービスを海外にも展開したいとのことでした。倉庫物流を手がけている会社だからこそできるサービスだと思いました。

ART STANDの取り扱い作品数を2018年には100万点にまで増やすことが目標とのこと

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