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テーラーメードはデザインのカスタムもするべき!!

ソニーのデザイン番長・小宮山淳氏、カスタムイヤモニ「Just ear」にモノ申す!

2015年09月20日 12時00分更新

文● 鳥居一豊 編集●ASCII.jp

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左から右にJust earのデザインを担当したソニーエンジニアリング デザイナー 三木 修さん、小宮山さん、松尾さん、東京ヒアリングケアセンター 菅野 聡さん

音楽好きな人が、もっと音楽に浸れるようなものを作っていきたい

 「音楽にこだわる人は、ファッションやスタイルなど見た目にもこだわりのある人が多いです。そんな音楽好きな人に、もっと音楽好きになって欲しいです」

 デザインまで含めてカスタムできるイヤーモニターは、プロダクトデザインの未来があると小宮山さんは力説。実際、形状のカスタムなどは3Dプリンターを使うことで比較的低コストで実現可能など、いろいろな手法でできているので、後は具体的な方法を検討するだけで実践できるはずという。

 「ヘッドホンは音質が一番大事ですから、どうしてもデザインは後回しになりやすいですが、機能や音質と足並みを揃えていくことが完成度の高いデザインだと思います。デザインへの期待が大きいとわかったので、自信がつきましたよ。家造りのようにお客さんと対話して完成するオーディオというのは多くの人の夢だと思います。そんな製品が増えると音楽生活のステージが一段階上がっていくはずです」

 すっかり勇気凛々となった小宮山さんは、イヤーモニターどころか、オーバーヘッド型モデルの音とデザインのカスタムまで提案。松尾さんはソニーエンジニアリングという別の会社になってしまったが、そんな会社の壁を超えて一緒にやっていきたいという。Just earのような試みが、ソニーグループ全体に広がっていくことにも期待したい。

 メーカーとファンが一体となって音楽やヘッドホンの話題で盛り上がれるというのは、こんなイベントならではのものだろう。フリートークでは小宮山さんや松尾さん、そして参加したファンらが自由にオーディオの夢を語り合った。そこではまさに作り手も客もない楽しい話がいっぱい。

 「ボーカル用やクラシック用などにカスタムした複数のJust earを使い分けたい。それぞれ『天使の歌声』とか名前を付けて愛用したい」、「オーバーヘッドのカスタムモデルも加わるならば、一日中ずっと装着していても疲れない絶妙な装着感を追求したい」、「あのメーカーのどのモデルがカッコイイではなく、あの人が使っているアレがカッコイイと言われるようなカスタムイヤーモニターの世界は楽しそう」などなど、夢が広がりまくりのひとときだった。

 最初にも軽く触れたが、こんな楽しいイベントは毎月開催されており、今月は9月26日16:00〜の開催。ゲストはソニーのリニアPCMレコーダーの開発に関わっている「音の番人」こと橋本高明氏が登場とのこと。参加費無料、予約も不要で参加できるので、興味のある人はぜひとも東京ヒアリングセンター青山店へ行って、音楽とオーディオ愛たっぷりのひとときを過ごしてみるのをおすすめする。


東京ヒアリングケアセンター 青山店

住所:東京都港区北青山2-9-15 三輪ビル1階
アクセス:東京メトロ銀座線「外苑前」駅より徒歩2分
営業時間:10:00〜19:00
定休日:日曜日、祝日(水・土曜日の午後は完全予約制)

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