ペット用品と台所用品はサグーワークスのおかげ
アスキー大谷:今までは苦労談ですが、やってよかったみたいなことはありますか?
鶴さん:当たり前ですが、文章は上手になりました。最初は150文字がやっとでした。30分くらいかかって、何度も書き直して……。今ではあっという間です。膨らますコツとかもつかんできたので、長めの文章でも書けるようになりました。
アスキー大谷:記者としては、そこらへん気になるのですが(笑)。
鶴さん:難しいですねえ(笑)。小説とかだと、人物を直接表現するのではなく、着ている服とか、顔立ちとか、背景から表現するじゃないですか。だから直接書くのではなく、サイドから攻めてみるとかやってます。
市瀬さん:私は逆に長々書いてしまうタイプで、まとめるのが苦手でした。1000文字くらいの依頼だったのが、気がついたら3000文字とかいってしまったこともあります(笑)。頭の中ではストーリーや構成があったので、「どこ削ればいいのー」となってしまい。
アスキー大谷:1/3に削るのは相当大変ですね(笑)。
市瀬さん:でもサグーワークスさんでライターをやらせてもらって、短くまとめるのがだいぶ得意になりました。
鶴さん:私も最初はすごくダラダラ書いていましたね。今は1500文字ちょうどくらいで書けるようになりました。
市瀬さん:あとはお小遣いが増えるのはうれしいです。ポイントを溜めて、ある程度貯まったら現金化したり、ギフトカードにできるんですが、サグーワークスさんは現金化までの時間がけっこう短いので助かってます。
鶴さん:私はAmazonのギフトカードにしてます。ペット用品と台所用品はサグーさんのおかげ。昨日は鍋買いました(笑)。
アスキー大谷:こういう仕事はお友達に勧めたりするんですか?
鶴さん:最初は仕事がとられるからやだと思って紹介しなかったんですけど、最近はどうぞという感じですね。
アスキー大谷:それくらい自信がついたという話ですね。
市瀬さん:私や鶴さんはPCを日常的に使っているから、今のようになりましたけど、周りのママ友はスマホでもけっこう苦労しています。PC使っている人でも、クラウドソーシングの仕事にピンと来ない人は多いです。
日常の煩わしいことが前向きに捉えられるようになった
アスキー大谷:仕事はけっこう来るもんですか。
鶴さん:私はあまり抱えたくないので、2つくらいでいいかなという感じです。8月は10~20記事くらいやるつもりでお返事しましたが、正直プラチナライターとしての経験がまだ短いので、どれくらいまでやれるかわからない状態です。現状はプラチナライターの仕事を受けすぎて、締め切りを守れないより、普通のサグーワークスの仕事を数こなす方を選んでいます。
市瀬さん:私はけっこう追い詰められるのが好きなので、調子に乗って受けようと思うんですけど、担当の方から案件をけっこう絞られます。最近は期日も前倒しされている感があります。
アスキー大谷:納期とクオリティを自身でコントロールするのは、ライターの永遠のテーマですね。
市瀬さん:実際、野球やっている高校生と多感な中学生の娘がいるので、家のことがけっこう大変で、なかなか没頭まではいきません。生活が崩れては仕事やっても意味がないので。お勤め行ってるような、オンとオフのめりはりはないですね。
アスキー大谷:そういった生活と仕事のバランスも含めて、クラウドソーシングの仕事についてはどうお考えですか?
鶴さん:正直、お金がいっぱい欲しい人は、オフィスに通って、デスクワークした方がいいとは思います。クラウドソーシングは自分の好きな時間に、自由に仕事ができるのが魅力。それがよくって今まで仕事を続けているし、はまっています。
市瀬さん:私は書くという仕事をし始めてから、生活でのいろんな出来事を違った見方で捉えられるようになりました。ママ友とお茶したり、子供の行事に参加したり、学校の懇談会に出たりといったことが記事のネタになると思えます。
鶴さん:なんでも記事ネタになりますよね。普通の主婦だったら絶対に関わらない世界に触れることができます。
アスキー大谷:確かに普通の主婦は金属加工関係ないですからね(笑)。
鶴さん:そうです。iPod Touchの鏡面加工って、こんなにすごいことだったんだと(笑)。
市瀬さん:その意味では、主婦で大変なこと、日常の煩わしいことを前向きに捉えられるようになりました。今までは学校で先生に会うのはおっくうでしたが、今は「先生もいろいろ大変ですよね!」と言えるようになりました。挙げ句の果てにPTAの会長までやっています(笑)。子供も「ママ、Webライターでかっこいい」と思ってくれているみたいです。