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AWSの出会いからcloudpackの立ち上げ、快進撃の原動力まで

クラウド業界の梁山泊「cloudpack」の強さを後藤氏に聞いた

2015年09月09日 07時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp 写真●曽根田元

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チーム構成や仕事環境にもこだわる

 組織面では積極的な社内の配置転換がある。アイレットはもともとの事業であるWebサイトの受託開発と新規事業として立ち上げたcloudpackの2つのビジネスから構成されている。このうちメンバーの増えたcloudpack事業部では、クラウドを使ったシステムの設計・構築・運用までをひととおり請け負っており、1チーム4~5名で構成しているという。

 これらは案件が増えてきた段階で配置転換を行ない、開発チームの人材をシフトさせるというやり方をとっている。「継続的にインフラに対するスキルを上げ、スキル面で偏りがないようにしています。突発的なアクセスに対応できるキャンペーンサイトが得意なチームもできてきた」と後藤氏は語る。

 ワークスペースにもこだわる。昨年は虎ノ門ヒルズにオフィスを移転し、エンジニアが働きやすい環境を実現した。「現状では、上場を目指しているわけではないので、売り上げは人と場所(インフラ)に投資しています。社内のインフラを担当している齊藤愼仁などが工夫を重ね、使い勝手を下げずに、セキュリティをきちんと担保できています」と後藤氏は分析する。

虎ノ門ヒルズのアイレットオフィスは洗練されたイメージ

 クラウド市場が成長し、競争も激化している最中、cloudpackはエンジニア、企業文化、実績などで他社との差別化を図っていく。「リスクを恐れない、お客様から逃げない、障壁があっても正論が通るのがアイレットの企業文化。こういうところは、ほかの会社ではなかなか真似できないと思います」と後藤氏は語る。クラウドが本来パワーを発揮する案件に対して、これからも果敢にチャレンジしていくという。

「障壁があっても正論が通るのがアイレットの企業文化です」(後藤氏)

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