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タイトで明晰な低域、本体もコンパクト

ケンウッド、6年半ぶり新ヘッドフォン「KH-KZ3000」ほか

2015年08月06日 11時00分更新

文● 小林 久/ASCII.jp

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タイトで明瞭な音の輪郭、明確に分離する低域がローエンド深く沈む

 音響ブランドとしてハイコンポやカーステレオなどを手がけるケンウッドだが、ヘッドフォンに関しては長く新製品の投入がなかった。新製品では「少し特別な非日常感、身につける事で自尊心が沸き立つアイテム」をコンセプトに、こうした期待に応えようとしている。

 デザインについてはケンウッドロゴに用いられている赤色の逆三角形(トライアングル)を中心にすえた。このロゴは自社のブランド価値であるAdvanced Technology、Quality、Styleを粋に集めたものだ。

赤い逆三角形は、KENWOODロゴから着想を得たもの。三角形の頂点にスピンが集中している

 さらに、オンイヤー型ではオーディオのボリュームをイメージしたスピン形状のハウジングや伸縮した際にもデザインイメージを損なわないグレーまたはシルバーのスライダーカラー、そして上位のKH-KZ3000ではスポーツカーのシートをイメージさせる黒字に赤のステッチなどをあしらい、高級感を演出している。

 採用するドライバーは直径40mmで、クアッドダクトと名づけた4つの空気抜けにより、異なる4つの周波数帯の低域を増強。ローエンドの低域までフラットに再生できるようにしている。ケーブルは着脱式で、ヘッドフォン側のコネクターは左右のGNDを独立したφ3.5mm4極タイプとなる。ただし、付属ケーブルは片側が4極、片側が一般的なφ3.5mm3極タイプとなる。とはいえ、今後リケーブルなどでバランス駆動などに対応できる拡張性を残した形だ。

直径40mmのダイナミックドライバーを使用。上位機種ではグラスファイバーPAサウンドディフューザーによって内部エアフローを最適化し、より高い低域の再現性を得ている(左)。付属ケーブルはヘッドフォン側が4極、プレーヤー側が3極という珍しいタイプ。
異なる周波数帯域を増強する4種類のダクトの組み合わせで、ローエンドまでのびかつ、特定の周波数帯域が強調されないフラットな再生を可能としている。
KZ3000の内部に配置したグラスファイバー製の独自パーツ(ディフューザー)。目的は2点あり、ひとつは内部で音を拡散させ、反射による打消しを防ぐこと。もうひとつはエアフローを制御して少ない容積でも豊かな低域が得られるようにするため。

 なお、上位のKH-KZ3000では、ハウジングがグラスファイバーにアルミ板を組み合わせたより上質な外観となる(KZ1000はABS樹脂製)。また、個別に磁石を配置した3枚のプレートによって構成した“トリプル・ネオジウム・マグネットドライバーユニット”を使用。さらに少ない容積でも高い低域の再現性を高める工夫として、独特の形状の“グラスファイバーPAサウンドディフューザー”をハウジング内部に収めている。使用パーツの点数もKZ1000よりも多く、振動抑制用のステンレスやアルミ製のリングなど高音質化するための仕組みをいろいろと盛り込んでいる。入力プラグなども異なる。

KZ3000とKZ1000の内部構造の違い。KZ3000は高価になるが、そのぶんかなり凝った内部になっているのがわかる。

 感度はKZ3000が103dB/1mW、KZ1000が105db/1mW。インピーダンスは56Ω/32Ω、再生周波数帯域は10Hz~50kHz/10Hz~48kHz。重量は270g/200g。

装着感に配慮した長めのハウジング

 一方インイヤータイプは比較的リーズナブルな価格帯で高音質を狙った製品。ボリュームをイメージしたリング形状のハウジングカバー、赤い逆三角形のロゴマークや赤いケーブルといったデザインの統一が図られている。一般的なイヤフォンと比較してハウジングにケーブルを取り付ける部分の部材(スタイリッシュスタビライザー)が長く取られており、装着時の安定度が高いという。

インイヤー型の2機種は、外観はほぼ同一だがCRZ500は振動抑制用のリングなどが一部簡略化されている。

 直径10mmのダイナミック型ユニットを使用。CRZ700はダブルネオジウムマグネット、CRZ500はシングルネオジウムマグネットを使用する。また上位のCRZ700には振動抑制用のリングを追加している。

 感度はCRZ700が105dB/1mW、CRZ500が105db/1mW。インピーダンスは16Ω/16Ω、再生周波数帯域は7Hz~20kHz/8Hz~20kHz。ケーブルなしの重量は8g/7.5g。

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