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ウェアラブルの課題はバッテリー、UI、データの活用だ

2015年07月25日 15時00分更新

文● 末岡洋子 編集● ASCII.jp

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当面はスマホの追加端末としての位置づけ
キャリアに必要なのはAPIの標準化

 早期段階ではあるが、ウェアラブルデバイスとそれ以外の端末の接続部分はどうなのか? ウェアラブルでのキャリアの役割についても話し合われた。

 現在ウェアラブルはBluetoothなどでスマートフォンと接続するタイプがほとんどだ。GartnerのZimmermann氏は、単体でのウェラブルの可能性について、「ウェアラブルは今後5年は少なくともスマートフォンの追加の端末という位置付けだろう」と見る。

 スマートウォッチはスマートホームでのコントローラーになる可能性があるが、そのためには普及が必要だとした。「一時期、消費者は多機能端末を1台もつと予想されていたが、実際は複数のデバイスを持ち歩くというのが方向性のようだ。ここでは、スポーツ、ファッションなどマーケットのセグメント化が重要となる」とも語った。

 JawboneのNordin氏も、「それぞれの用途でデバイスを利用している」とし、スマートウォッチとリストバンドなどのフィットネス・健康志向のデバイスの同時装着は「十分あり得る」とし、フィットネス愛好家がいち早く採用することでリードしているリストバンド市場はスマートウォッチにより相殺されることはないとの意見を示した。

 では、キャリアの役割はあるのか? Zimmermann氏は、北米で通信キャリアがスマートウォッチから直接緊急連絡番号に連絡できるサービスを展開している例を取り上げた。WTのStammel氏は、APIの標準化こそキャリアのスイートスポットだとの意見を示した。「キャリアはミドルレイヤーのプロバイダとしてAPIの標準化を進めて、接続ポイントになるべきだ。この分野への取り組みはまだ進んでおらず、勝者もいない」と語った。

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