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業界人の《ことば》から 第140回

NECPCが抱えていた、いかにも日本的な3つの問題点

2015年04月22日 12時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII.jp

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今回のことば

「NECパーソナルコンピュータは、伝統的な日本企業の色合いが強い企業。強いものもあるが、改革すべき点もあり、歪みを是正する必要があった」
(NECパーソナルコンピュータ社長兼レノボ・ジャパン社長の留目真伸氏)

 2015年4月1日付けで、NECパーソナルコンピュータ社長およびレノボ・ジャパン社長に、留目真伸氏が就任した。3月26日に行われた社長就任会見(関連記事)では、「和魂洋才」をキーワードに掲げ、生い立ちが異なる2つの企業の特徴を生かし、事業を成長させる姿勢を示したのが印象的だ。

 たとえば、「和魂」という観点では、NECパーソナルコンピュータが、長年に渡り、米沢事業場で継続してきたLaVieのこだわりのモノづくり、それを支える日本人の繊細さや勤勉さに基づく、オペレーションの強みをあげてみせる。また、IBM PCの時代から、大和研究所で開発が行われてきたThinkPadも、「和魂」の象徴的存在のひとつだと位置づける。

 一方で、「洋才」は、世界トップシェアを持つレノボの強みを生かすことができる点をあげる。

 それは圧倒的なボリュームを背景にした調達、生産、流通という点での強みだけでなく、世界ナンバーワンだからこそ実現する有力なパートナーとの連携が可能であること、そして、業界トップの存在として、新たなイノベーションを起こす役割を果たす企業であるといった要素も見逃せない。

 その点を含めて、留目社長は「洋才」と表現しているのだ。

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