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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第191回

誰でも簡単に写真を貯められ親孝行できる「おもいでばこ」を活用する技

2015年04月22日 10時00分更新

文● 柳谷智宣

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スマホアプリと連携する

 iOSとAndroid向けのスマホアプリも公開されている。同じLAN内にある「おもいでばこ」に接続して、写真を閲覧したり、スマホ内の写真をアップロードしたりできる。「おもいでばこ」には画像編集機能がないが、スマホにダウンロードした写真を画像編集アプリでレタッチすることは可能。編集後に「おもいでばこ」に送信すればいい。アプリによっては撮影日が変わってしまうことがあるが、その場合は「おもいでばこ」側で撮影日を変更できる。

 スライドショーも可能なので、使わなくなった端末やタブレットをフォトフレームとして利用することもできる。写真のデータはおもいでばこの中にあるので、端末のストレージを圧迫しないのもメリットだ。

「おもいでばこ」アプリをインストールする。もちろん無料。画面はiPhone 6

アプリを起動し、LAN上にある「おもいでばこ」を選択する

「おもいでばこ」のホーム画面を表示し、「端末を登録」をタップする

「おもいでばこ」の画面に確認画面が出るので「許可」を選択する

画面に表示されている数字を入力する

接続できた

「カレンダー」を表示したところ。使い方は「おもいでばこ」本体とほとんど同じ

サムネイル一覧

写真を表示させたところ。右上のボタンでスライドショーも可能。共有メニューからほかのアプリに転送したり、端末に保存したりできる

メニューを開いたところ

「リモコン」では、スマホをリモコン代わりにできる。リモコンが手元になくても操作できるのは便利だ

「写真を送る」でスマホ内の写真を選択し、「おもいでばこ」に保存できる

写真を保存するアルバムを選択できる

「送信」を選ぶと、無線LAN経由で写真が送られる

写真の撮影日を変更できる。複数写真を一気に選択することもできるので、手間がかからない

最高の親孝行になる「おもいでばこ」

 初代「おもいでばこ」は、動作がもっさりしているのがネックだったが、新製品はきびきび動いてストレスがない。メニュー構成は誰でもわかるようになっており、特に鑑賞するのは直感的に操作できる。デジタル機器が苦手という年配の方でもなんとかなりそう。

 機能はあえてシンプルにしているので、本気で写真を楽しんでいる人には物足りないかもしれない。そもそも、写真はJPEGのみなので、一眼レフのRAW形式や画面キャプチャーのPNG形式の画像は取り込めない。1~2TBの容量があるとはいえ、3600万画素(1枚16.3MB)の写真を毎週末に1000枚ずつ撮りためていくと1~2年でいっぱいになってしまう。

 「おもいでばこ」は、家族写真を皆で楽しみたい人にお勧めしたい。特に、両親へのプレゼントに最適。写真の取り込みとアルバムの設定だけしてあげて、鑑賞方法だけ教えてあげればいい。後は、帰省するごとにアルバムを追加するだけ。最高の親孝行になること間違いなし。

 もちろん、自分の家族で使うのもいい。家族それぞれが撮りまくった写真をバックアップがてらに「おもいでばこ」に保存しておけば、ほとんど手間をかけずに管理できる。やろうとすればPCでもできることだが、この簡単さが「おもいでばこ」のウリ。写真を管理して家族で鑑賞したいが、なかなか実現できていないという人は要チェックだ。

「おもいでばこ」をリビングに置けば、会話も弾んで楽しさ倍増!


筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「ポケット百科 GALAXY SII LTE 知りたいことがズバッとわかる本」(翔泳社)「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。


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