スマホアプリと連携する
iOSとAndroid向けのスマホアプリも公開されている。同じLAN内にある「おもいでばこ」に接続して、写真を閲覧したり、スマホ内の写真をアップロードしたりできる。「おもいでばこ」には画像編集機能がないが、スマホにダウンロードした写真を画像編集アプリでレタッチすることは可能。編集後に「おもいでばこ」に送信すればいい。アプリによっては撮影日が変わってしまうことがあるが、その場合は「おもいでばこ」側で撮影日を変更できる。
スライドショーも可能なので、使わなくなった端末やタブレットをフォトフレームとして利用することもできる。写真のデータはおもいでばこの中にあるので、端末のストレージを圧迫しないのもメリットだ。
最高の親孝行になる「おもいでばこ」
初代「おもいでばこ」は、動作がもっさりしているのがネックだったが、新製品はきびきび動いてストレスがない。メニュー構成は誰でもわかるようになっており、特に鑑賞するのは直感的に操作できる。デジタル機器が苦手という年配の方でもなんとかなりそう。
機能はあえてシンプルにしているので、本気で写真を楽しんでいる人には物足りないかもしれない。そもそも、写真はJPEGのみなので、一眼レフのRAW形式や画面キャプチャーのPNG形式の画像は取り込めない。1~2TBの容量があるとはいえ、3600万画素(1枚16.3MB)の写真を毎週末に1000枚ずつ撮りためていくと1~2年でいっぱいになってしまう。
「おもいでばこ」は、家族写真を皆で楽しみたい人にお勧めしたい。特に、両親へのプレゼントに最適。写真の取り込みとアルバムの設定だけしてあげて、鑑賞方法だけ教えてあげればいい。後は、帰省するごとにアルバムを追加するだけ。最高の親孝行になること間違いなし。
もちろん、自分の家族で使うのもいい。家族それぞれが撮りまくった写真をバックアップがてらに「おもいでばこ」に保存しておけば、ほとんど手間をかけずに管理できる。やろうとすればPCでもできることだが、この簡単さが「おもいでばこ」のウリ。写真を管理して家族で鑑賞したいが、なかなか実現できていないという人は要チェックだ。
筆者紹介─柳谷智宣
1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「ポケット百科 GALAXY SII LTE 知りたいことがズバッとわかる本」(翔泳社)「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。
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