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PC/スマホで高音質な音楽鑑賞が手軽に楽しめる!

ハイレゾ対応ポタアン・USB DAC「Sound Blaster E5」の実力を探る

2015年04月24日 19時30分更新

文● ASCII.jp編集部

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Sound Blaster E5で手軽に音をグレードアップ!

 昨今のスマホは、PCに迫る性能を凝縮しており、本格的なオーディオ回路を備えるにはスペース上の制約が大きい。ヘッドフォンへの出力のための消費電力もバカにならず、高音質という面では不利な条件が勢揃いしているような状態だ。

 それに対して、独自に内蔵バッテリーを備え、オーディオ性能に特化した回路を搭載したポタアン、つまりSound Blaster E5を組み合わせるだけで、スマホで再生する音源の音質をグレードアップできる。先に挙げたように、高級オーディオコンポーネントでも実績のあるDACを採用するなど、高音質設計の効果が大きい。

 しかも、USBケーブルによるデジタル接続のおかげで、スマホ内部のノイズの影響を最小限にできるため、音質の面でますます有利になる。

スマートフォンとの接続は、USB Type-A端子を利用した高音質再生がサポートされている。iOS端末の場合は、iOS 6.0以上のLightningコネクター搭載機種(最大24bit/48kHz)で動作する

 これは、スマホに直接ヘッドフォンをつないだ場合とぜひ聴き比べてほしい。オーディオにあまり詳しくないという方でも、Sound Blaster E5を介しただけで音色の印象が変わり、ディテールの解像感が高くなっていることが分かるほど違う。アコースティック系やオーケストラなどであれば、各楽器の音がより再現され、雄大なスケール感やダイナミックな演奏もしっかりと味わえる。一方ボーカル曲であれば、声のエコー感や余韻など、微小な音も把握しやすくなる。声の自然さ、リアルさが増していることに驚くだろう。

 iOS端末の場合、サンプリング周波数が最大24bit/48kHzの変換出力となるものの、ハイレゾ音源を聴いても十分に楽しみやすいはずだ。

「SBX Pro Studio」の音楽リスニング利用

 Sound Blaster E5のポイントは、音質の向上だけでなく、自分の好みに合わせ音をチューンナップするという楽しみ方も自在に行なえることだ。「SBX Pro Studio機能」は、オーディオを楽しむ上でも面白い機能なので、改めて紹介したい。ポタアンとして使う場合、音源を再生する機会が多くなるので、気分によってサウンド効果を変えてみるといい。

iOS/Android向けに提供される専用アプリ「Sound Blaster Central」も利用可能(画面はiOS版)。主なオーディオ機能は、Windows/Mac版同様に利用できる

Windows/Mac用ソフト「Sound Blaster E-Series コントロールパネル」では、バーチャルサラウンドなど独自のオーディオ処理技術を利用できる(画面はWindows版)

 「SBX Pro Studio 機能」には、ユーザーが設定可能な5つの要素がある。「Surround」は、バーチャルサラウンドチャネルを作り出すことで、音の深みと広がりを向上させ、ライブなどの臨場感を再現する。「Crystalizer」は、音源を圧縮した際に失われるダイナミックレンジを最適化するというもので、低域/高域を強調することでリアル感が増す。音楽鑑賞では、まずSurroundとCrystalizerの効果をオン/オフしながら確かめて、聴き比べながら好みに応じて調整していこう。

 「Bass」は、欠落した低周波トーンを加える設定で、低音の厚みを支えるものだ。「Dialog Plus」に関しては、本来映画などの会話をクリアに聞き取れるようにする設定だが、ボーカルの強調に使ってみるのも手だ。

「イコライザー」設定では、10種類のプリセットが用意されており、タップしていくだけで効果を確認できる。こちらも自分好みにチューニング可能だ

スマートフォンでも高音質再生が楽しみやすい

 スマートフォンとの接続は、USB Type-A端子を利用したオーディオ再生がサポートされている。前述の通り、それだけでもSound Blaster E5の性能の高さを満喫できるが、Android端末(Xperia Z Ultra SOL24)とUSB OTGケーブルで接続したところ、「ONKYO HF Player」で特に支障なくハイレゾ音源を再生できた。

Android端末(Xperia Z Ultra SOL24)とUSB OTGケーブルで接続したところ、「ONKYO HF Player」で特に支障なくハイレゾ音源を再生できた

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