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ここが変わったWindows 10 第31回

テクニカルプレビューは2種類ある

Windows 10、「エンタープライズ」は全部入りで高性能

2015年04月27日 09時00分更新

文● 柳谷智宣 編集●ASCII.jp

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 3月17日、Windows公式ブログ上で開発中の次期OS「Windows 10」の販売開始時期を2015年夏とし、世界190ヵ国・111言語でリリースすると発表した。Windows 8.1の後継OSとして、いろいろな機能のブラッシュアップが行われている。

 この連載ではプレビュー版の「Windows 10 Technical Preview」を利用し、Windows 10の新機能の紹介、解説する。

エンタープライズ版のみに搭載される「Windows to Go」 ※本記事内の画像はすべてBuild 10049です

 Windows 10のテクニカルプレビューとして、Proエディションに当たる無印版とエンタープライズ版の2種類を公開している。エンタープライズ版は企業向けに販売されているもので、搭載している機能も異なる。個人ユーザーとしては残念なことに、Proエディションよりもエンタープライズエディションの方が高機能なのだ。

 Pro版にないエンタープライズ版の機能としては、「Windows To Go」や「AppLocker」「VDI(Virtual Desktop Infrastructure)」「DirectAccess」といったものがある。VPN(仮想プライベートネットワーク)なしに暗号化した安全な通信が行える「DirectAccess」機能やアプリの挙動を管理できる「AppLocker」は確かに企業向けかもしれない。

 しかし、USBメモリーにWindows環境を入れて持ち運べる「Windows To Go」はPro版でも使えるようにしてほしいところだ。もしくはWindows 7のようにUltimateエディションを用意して欲しい。

 ちなみに、Windows 7や8のエンタープライズエディションは、無料アップグレードの対象にはならない。とはいえ、ソフトウェアアシュアランス(SA)契約をしていれば、アップグレードできるので多くの企業にとっては問題ないだろう。Windowsの更新に関しても、独自の手法を採用している。

 「Long Term Servicing branch」はミッションクリティカルなシステムに求められる安全性を確保しつつ、サポート期間中に新機能を追加しないという手法。安全性は重要だが、エンドユーザーデバイスでも最新機能を使えないのは不便だというユーザーには「Current branch for Business」という手法が用意されている。セキュリティ更新プログラムは普通に提供され、新機能は検証が済んでからWindows Updateなどを経由して適用できるというものだ。


ほぼ直訳だが2月6日のWindwosブログにエンタープライズエディションのことが書かれている


アプリの挙動を管理できる「App Locker」


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