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水電気分解と水素燃料電池で動作する水素社会時代のエネルギー貯蔵

東芝、水素燃料電池の自立型エネルギー供給システム運転開始

2015年04月20日 16時11分更新

文● 行正和義/ASCII.jp

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H2One外観図

 東芝は4月20日、再生可能エネルギーと水素を用いた自立型エネルギー供給システム「H2One」が川崎市臨海部にて完成、実証運転を開始したと発表した。

 H2Oneは太陽光発電システムと蓄電池、水素電気分解/水素タンク/水素燃料電池を組み合わせた自立型エネルギー供給システム。太陽電池からの電力で水を電気分解し、水素として蓄積し、燃料電池作動時には電気と温水を供給する。大災害などでライフラインが寸断された場合などでは300人に約1週間分の電気・温水を供給できる能力を持つ。

システム概要 

 設置されたのは「川崎マリエン」として知られる川崎市東扇島中公園の公共施設。川崎マリエンとその周辺は災害時の帰宅困難者の一時滞在施設としても指定されているほか、東扇島には災害時用接岸施設もあり、H2Oneはトレーラーによってシステム自体を被災地に輸送することもできるという。

機器はコンテナに収まり可搬性のあるシステムとなっている 

 H2Oneシステムは太陽光発電量自体は30kW、電力貯蔵量は350kWh、燃料電池出力は最大3.5kW。実証運転は2021年3月末まで行われる。

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