アキバで恥をかかないための最新パーツ事情2015
第2回
知ったかできる自作パーツ基礎知識【マザーボード編】
2015年04月22日 12時00分更新
文● 山県
ハイエンドユーザー向けの
“Haswell-E”対応マザー
2014年8月に登場したコードネーム“Haswell-E”こと、新型Core i7シリーズと対応マザーボード。CPUとマザーボード、DDR4メモリーを新規購入する必要があるため、初期投資の金額は10万円を軽く超える。それでも、PCはハイエンド仕様でこだわりたいという人は、こちらを選択するといいだろう。
ASUS独自のCPUソケット「OC Socket」仕様のLGA 2011v3。ピン数が多く、通常より高いCPUコア電圧を設定できる
メモリーは初のDDR4に対応。4枚使用のクアッドチェンネル動作をサポートする
各社から発売されているLGA 2011-v3対応マザーボードは、どれもハイエンドなモデルばかり。価格も安くて3万円、中には10万円オーバーのモデルもあるなど、“Haswell Refresh”ベースで組む場合とは大きく事情が異なる。
それでも、オンボードインターフェースは豊富で、レベルの高い強力なスペックのPCが組めるはずだ。以下、編集部厳選のオススメLGA2011-v3対応マザーボードを紹介しよう。
ASUS製のハイエンドモデル「RAMPAGE V EXTREME」。LGA 2011v3に独自ピンを追加した「OC Socket」を採用しOC耐性を強化したほか、オンボードインターフェースにはSATA Express×2、SATA3.0×12、USB 3.0×14などを備える。5インチベイにも搭載可能な外部OCコントローラー「OC Panel」も付属
E-ATXフォームファクターのASRock「X99 Extreme11」。なんと、チップセット標準の10ポートSATAコネクターに加え、LSI SAS 3008コントローラーによる8ポートのSAS/SATAコネクターを追加搭載することで合計18個のコネクターが利用可能だ
MSI製ゲーミングマザーボード「X99S GAMING 9 ACK」。どちらもKillerチップによるギガビット+無線LAN「Kille DoubleShot Pro」を搭載。動画配信用のAverMedia製エンコーダー「Stream Engine」を実装し、ゲームをプレイしながら、CPUやGPUに負荷をかけずにフルHDのライブストリーミングを行なえるユニークな1枚
最大4-WayのSLI/CrossFire X対応を始め、充実したゲーミング機能を備えたGIGABYTEのフラッグシップモデル「GA-X99-Gaming G1 WIFI」。ゲーマーに人気のKiller+インテルのデュアルギガビットLANや、サウンドカードに匹敵する高音質サウンド「G1 Audio」の搭載も特徴のひとつ
ASRock「X99 WS-E/10G」は、Intel X540によるデュアル10ギガビットLANを標準搭載する、ワークステーション向けのハイエンドモデル。インテル製ギガビットLAN×2ポート加え計4ポートが利用可能。10万オーバーながら、別途10ギガビットLANカードを買うよりお買い得だろう
可能であれば、なるべくコストは抑えたい。そんな向きにオススメなASRock「X99 Extreme4」は約3万円で購入できるエントリーモデル。しかも、Ultra M.2を備えるなど独自機能も充実。「Core i7-5820K」あたりと組み合わせるにはピッタリの1枚だ
ASUS製マザーの1番人気「X99-DELUXE」。M.2スロットやSATA Express、無線LAN、インテルによるデュアルギガビットなど基本に忠実。さらに3WayまでのマルチGPUやM.2 SSDを増設可能な、HYPER M.2 X4カードをバンドルする。今回から採用された、ホワイトカラーも目新しい
発売を待っていたユーザーが多いといわれていたASUS「X99-E WS」は、PCI Express3.0(x16)スロットを7本搭載するサーバー/ワークステーション向けモデル。フルレーンによる4-Way NVIDIA SLI/AMD CrossFireXをサポートしているため、ハイエンドゲーミングマザーとして使う人も多い
白と黒を基調としたモノトーン仕様の配色が特徴的なMSIの「X99A SLI Krait Edition」は、M.2スロット、SATA Express、SATA3.0×10などを装備。最大のウリは、2ポートのUSB 3.1(Type-A)を備えるところ。将来性も万全の1枚といえる
X99チップセット搭載モデルでは比較的珍しい、Micro ATXマザーボードGIGABYTE「GA-X99M-Gaming 5」。このサイズで、M.2スロット×2、SATA Express×1、SATA3.0×10をオンボード。小型でも妥協しないハイエンドPCを組むなら、忘れてはいけない1枚だ
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