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アキバで恥をかかないための最新パーツ事情2015 第1回

知ったかできる自作パーツ基礎知識【CPU/APU編】

2015年04月21日 12時00分更新

文● 山県

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2014年から2015年の最新CPU事情
~AMD編~

TDPが65Wの省電力版となる「A10-7800」は、cTDPをサポートすることでも話題に。45Wでの運用も可能で、人気となったAPUだ

 続いて、AMD製のCPU/APUについてみていこう。2012年に発売したAPU“Trinity(トリニティー)”、2013年6月には“Richland(リッチランド)”、さらに2014年1月には“Richland”の後継となる“Kaveri(カヴェリ)”を発売するなど、積極的にAPUの新製品を投入してきた。

登場時の販売価格が1万円前後のKaveriということで、コスパ重視派には注目の製品となった「A8-7600」と「A6-7400K」

 2014年7月には、TDP(65W/45W)を切り替えできる「cTDP(Configurable TDP)」機能を備える「A10-7800」をリリースしたが、2014年後半から2015年にかけては、新製品はほとんど発売されていない。

 Radeon R7による内蔵GPU機能や、対応メモリーがDDR3-2133までとなるなど魅力的な点も少なくないが、今やセカンドPC向けの製品という位置付けだ。

A10 ラインナップ表
モデルナンバー A10-7850K A10-7800 A10-7650K A10-7600 A10-7400K
物理コア数 4 4 4 4 4
論理コア数 4 4 4 4 4
動作クロック 3.7GHz 3.5GHz 3.3GHz 3.1GHz 3.5GHz
TurboCore時クロック 4.0GHz 3.9GHz 3.8GHz 3.8GHz 3.9GHz
L2キャッシュ 4MB 4MB 4MB 4MB 1MB
内蔵グラフィックス機能 Radeon R7 Graphics Radeon R7 Graphics Radeon R7 Graphics Radeon R7 Graphics Radeon R5 Graphics
TDP 95W 65W/45W 95W 65W/45W 65W/45W

 Socket AM3+対応のCPUとしては、最大5GHzで動作する8コアモデル「FX-9590」が登場した。話題性こそあるがTDPが220Wというスペックは、電源やCPUクーラー、マザーボードを選ぶ完全な玄人向けの仕様。自作初心者には縁のないモデルだ。

最大5GHzで動作するAMDの8コアCPU「FX-9590」。クーラーマスター社製水冷クーラー付属したリテール版も用意された

2014年9月にはSocket AM3+対応CPUの新モデル「FX-8370」と「FX-8370E」、「FX-8320E」が登場した。8コア採用のリーズナブルなモデルとして販売中だ

インテル製CPUは好みのモデルを
AMDはセカンドPC向けと割り切るのもアリ

 それでは、CPU編をまとめよう。インテル製CPUを使って新規にPCを組むなら、“Haswell Refresh”ことメインストリーム向けの「Core/Pentium/Celeron」シリーズから選択するのがオススメだ。

 デビューから時間が経ったことで、対応マザーボードの種類も豊富。なにより価格が安く、CPUとの同時購入による値引きサービスなども利用できるのがうれしい。

 もちろん、予算に余裕があるという人は“Haswell-E”の購入を検討するといい。数年にわたって使用可能なハイエンドなマシンが組めるはずだ。

“Haswell Refresh”のラインナップは豊富。用途に合わせて選択しよう

 AMDのオススメは、昨年同様“Kaveri”ベースのAPUとなる。やや新鮮味に欠けるののの、ちょっとしたゲームならビデオカードが不要となる内蔵GPU機能は、特に省スペースなPCを組むならうれしいポイント。

 さらに、AMDの映像補完技術「AMD Fluid Motion Video」のサポートや、画面同期技術「FreeSync」(APUのほか、対応ビデオカードが必要)など、独自の機能が利用できるのも強み。2台目のPCを組むなら、断然オススメなのがAMDだ。

Fluid Motionの仕組み

 次回はマザーボード編。豊富なラインナップから、注目のモデルを中心に紹介していく。

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