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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第402回

富士山麓に猫が鳴く! 雄大な風景の中の猫たち

2015年04月17日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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さびた階段で気持ちよさそうに寝ている猫発見

 国道沿いのそのお店は東側は川、南には富士散策公園と周りに家もなく、猫的には安心してのびのびできてよさげである。

 せっかくだから富士山を背景になんとか撮ろうとがんばった結果が前ページ冒頭写真。後ろにもやっと見えているのが富士山だ。富士山が近い!

 かぼちゃさんが我々を警戒して、とことこと離れて行ったとき、ちょうど後ろに富士山が入ったので、富士山とかぼちゃさんの両方を撮れるよう、ギリギリまでカメラを下げて這いつくばって狙ってみた。

 木登りが好きで、木に登った瞬間は、きれいに富士山背景の写真を撮れるそうな。まあ客がいて緊張してたら無理ですな。

 かぼちゃさんもその後、とことことを散歩に向かう。

富士山を背景にとことこと歩いていったかぼちゃ。背景が広い。ここと富士山の間に建物がまったくないのがよい。建物が隠れてるんじゃなくてほんとにないのだ。それほど富士山の近くなのである(2015年4月 富士フイルム X-T1)

富士山を背景にとことこと歩いていったかぼちゃ。背景が広い。ここと富士山の間に建物がまったくないのがよい。建物が隠れてるんじゃなくてほんとにないのだ。それほど富士山の近くなのである(2015年4月 富士フイルム X-T1)

 裏手をぐるっと回って古い祠の前に現われた。この祠、古い水神様で知る人ぞ知るスポットらしい。でも猫には関係ない様子。

水神さまの祠の前をうろうろしてるの図。自然の中で遊ぶ猫という感じがたまらんですな(2015年4月 富士フイルム X-T1)

水神さまの祠の前をうろうろしてるの図。自然の中で遊ぶ猫という感じがたまらんですな(2015年4月 富士フイルム X-T1)

 猫のためだけにあまり長居をしてしまってもいけないので、再会を約束して辞去。

 レンタサイクルで、猫との出会いを求めつつ裏道を散策。基本的に寒いところだからか、外をうろうろしてる猫もあまり見かけなかったのだが、走りながら、さびた階段にあやしい気配を感じて目をやると、猫が気持ちよさそうに寝てるじゃないか。

 あわてて自転車を止め、真正面から狙ってみた。

数日ぶりの晴れ間だったので猫も日向ぼっこで蓄熱である。階段がさびっぷりがまたよい(2015年4月 富士フイルム X-T1)

数日ぶりの晴れ間だったので猫も日向ぼっこで蓄熱である。階段がさびっぷりがまたよい(2015年4月 富士フイルム X-T1)

 近寄っても大丈夫そうな雰囲気だったので、道路を渡り、近くへいって横顔を。なかなかの美猫でありました。

富士吉田階段猫の横顔。ちょこんと両前足を揃えてくつろいでおりました(2015年4月 富士フイルム X-T1)

富士吉田階段猫の横顔。ちょこんと両前足を揃えてくつろいでおりました(2015年4月 富士フイルム X-T1)

 私が近寄っても道路の方を見てるぞ、と思ったら、どうやらそちらに猫の世話をしてる人だか飼い主だかがいるようで、我々がその場から離れようとしたとき、エサを持って現われた。なるほど、そちらをずっと気にしていたのですな。

 そんなわけで、富士山と猫って構図は魅力的すぎるので、今度は写真を撮るぞ、ってオーラを隠しつつ、さりげなく訪問させていただきます。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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