NIFTYの格安SIM「NifMo」も増量! 新規加入者は0.5GB追加
通信サービスだけ提供して余計なインセンティブがない格安SIMの中では、少し異色の「NifMo」。プロバイダー大手のNIFTYの格安SIMサービスだが、条件によっては加入時にキャッシュバックがあったり、関連するサービス利用で毎月の通信料金が安くなるなどの仕組みが用意されている。
格安SIMとしてのサービスを見れば、データ通信SMSなしで高速通信容量が月間2GBで900円のプランが3GBへ増量。同様に価格そのままで4GB→5GB、7GB→10GBと増量。そして、4月の新規加入者は4月と5月はさらに500MBの上乗せができる「データおかわり 0.5GB」がそれぞれ1回だけ無料で利用できる特典も付く。
なお、NifMoのウェブサイトを見ると、低価格スマートフォンとセットでキャッシュバックといった特典があるが、価格比較サイトを通じた申込では回線単体利用でも特典が付く。
長期利用が前提となるが、数ヵ月の利用後にキャッシュバックがあれば加入時の費用を多少なりとも抑えることもできるだろう。
楽天モバイルは新ブランドにサービスをシフト!
高速通信容量も1GB増加
データ通信サービスと音声付きのサービスでサービスブランドが異なるなど、少しわかりにくかった楽天の格安SIM。2015年3月16日からデータ通信の格安SIMの「楽天ブロードバンド データSIM」はサービスを大幅に縮小。一方で音声付きサービスだけだった「楽天モバイル」にデータ専用サービスが追加で登場した。
サービス統合ではないので、元のサービスを利用していた人はそのままなのが理解しずらいところだが、新サービスではデータ回線でも楽天カフェ店内の楽天モバイルのカウンターで申込および開通ができ、データ通信ユーザーにも利用しやすくなった。
「楽天モバイル」でも4月から料金同じで増量。月間高速通信容量が2.1GB→3.1GB、4GB→5GB、7GB→10GBと価格据置で増量している。
auネットワーク利用の「mineo」は
5月に一部増量と6月に小容量サービスを追加
数少ないauネットワーク利用の格安SIM「mineo」。データ通信専用でも最低利用期間があるのが最近の格安SIMとちょっと違っているが、少し遅れて5月からサービス拡充が行なわれる。
変更点は5月から月間高速通信容量が2GBから3GBへ、4GBは5GBへと価格据置で増量されること。また、6月には新たに月間500MBのサービスを追加する。
実はmineoは今年はじめのサービス改訂の際、月間1GBのサービスを増量ではなく値下げで対応した。そのためか、今回1GBのサービスに変更はない。もし、今は1GBタイプの利用者も、あまり使っていなくて料金を節約したいならば月間500MBのサービスに変更できるようになる。
同じauネットワーク利用の格安SIMである「UQ mobile」は、「データ高速プラン」において5月から月間高速通信容量を2GBから3GBに増量する。なお、「データ無制限プラン」については、2015年12月31日までの予定だった500kbps増速キャンペーン(本来は300kbps)を5月以降、正式サービスとして継続提供することとなった。
容量無制限の定額系は変更なし
格安SIMの中で増量が流行る背景には、無限増量とも言うベき通信容量が無制限で使えるサービスの登場があったとも考えられる。
その中でも有名なのはプロバイダーの「ぷらら」が提供する「ぷららモバイルLTE」の「定額無制限プラン」で、最高速度が3Mbpsと制限されるものの、高速通信量制限がなく月額2760円。
こちらはサービス内容の変更はないが、強いていえば4月内の新規加入は初月の料金が無料になるキャンペーンを行なっている。
なお、ぷららモバイルLTEはほかのプランも用意されているが、そちらも特に変更はない。
また、格安SIMの老舗とも言える日本通信(b-mobile)の定額サービス「b-mobile SIM 高速定額」は月額1980円で高速通信容量、速度とも無制限のサービス。もちろん格安SIMの最近の常識どおり契約期間などもない。こちらは2014年12月に開始されたサービスで、今回4月を迎えるにあたって変更はない。
乗り換えや加入は最新の評判をよく確認してから
増量&値下げで格安SIMはさらに使いやすくなった。もし、値下げや増量から見放されたサービスを使っていたならば、今すぐ乗り換えもいいだろう。ただし、その場合は最新の実速度情報などをよく調べてから乗り換えをオススメしたい。
この春に価格が変わったように、評判もある時期からガラっと変わることもある。同じサービスでも、ある日突然スピードが遅くなったり、速くなるということも筆者は経験済み。
ダメならすぐ乗り換えるという気持ちで加入するならいいが、音声通話付きなど最低契約期間のあるサービスを検討する場合は、新しい情報をよく調べた上でサービスを選んでほしい。

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