富士フイルム「X-A2」
+「XC16-50mmF3.5-5.6 OIS II」
風景(広角側)
広角側は絞り開放から十分にシャープで解像力も高い。F8.0まで絞ると解像力が低下しはじめるので、それ以上は絞らないほうがいいだろう。
風景(望遠側)
望遠側は絞り開放でシャープネスが甘い。解像力が一番高くなる絞りはF11。それ以上はシャープネスが低下してしまう。
感度別撮影サンプル
ノイズが目立ってくるのはISO 6400以降とかなりいい。全体にシャープネスが高めだが、ディテールの再現性もよく、良好な画質だ。
センサーが異なる同社の上位機種に迫る画質がある。ISO 3200くらいまでは気にせずに使える画質と言ってもいいだろう。
富士フイルム「X-A2」の高感度描写力が素晴らしい!
レンズにおいては総じて、絞り開放付近から解像力が高く、1段から2段程度絞った状態がもっともよくなる。そして、絞りすぎると大幅に解像力が低下してしまう。
最近のデジカメには回折現象によるシャープネスの低下を回復させる機種も出てきたが、まだ一部だけなので普及を期待したい。
高感度での画質は最高感度でなければ総じていい印象だ。ISO 3200やISO 6400でも実用性が十分にあるのはやはりセンサーサイズの大きなミラーレス機の利点だろう。
特に、今回の「X-A2」は富士フイルムの特徴的なセンサーではなく、一般的なベイヤー配列センサーなのだが、高感度での描写力の今回の中ではトップといえる性能だ。
センサーも優秀なのだろうが、画像処理技術がかなり高いと感じられる。X-A2は同社ミラーレス機の中ではエントリーといえるモデルではあるが、十分過ぎる実力を持っている。
センサーの画素数はここ1~2年で大幅に増えているわけではないが、描写力は格段に向上している。レンズの性能以上の描写力を持つセンサーが多いので高画質な写真を残したい人はレンズの性能に注目しよう。
最後に、デジカメを選ぶ上でぜひ言っておきたいのは、画質がすべてではないということ。見た目や使い勝手、機能の面で優れていれば画質よりも重視すべき場合もあるだろう。特に、ここ最近のデジカメは極端に画質が悪い機種はないので、画質という点ではどれをとっても実用上は問題ないだろう。
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