自律飛行を強化してワンタッチで飛んで自撮りする強力自撮りドローン
3D Robotics、GoPro連携など空撮機能を強化したマルチコプター「SOLO」
2015年04月15日 16時07分更新
米3D Roboticsは4月14日、空撮機能を大幅に強化したマルチコプター「SOLO」を発表した。
4ローター型のマルチコプターで、機体下部には安定用3軸ジンバルを介してGoProを搭載可能。専用送信機を用いてコントロールするが、GoPro撮影映像をリアルタイムで地上で確認できる画像伝送機能、高度な自律飛行機能を搭載しているのが特長。
3D RoboticsはAPM(Arduinoベースにオープンソースで開発したマルチコプター制御)をLinux化したマルチコプターコントローラーを用いるが、基板やプログラムを大幅に向上させている。フライトコントローラーは新開発のPixhawk2で、1GHzプロセッサー×2を用いる。
従来機「IRIS+」でもGPS位置から計算してコントローラーを持ったオペレーターを追尾する機能が盛り込まれたが、新たにケーブルカム(ケーブルに吊ったカメラのように直線状に飛びながら撮影)やオービット(被写体を中心に円を描くように周りながら撮影)、セルフィー(自撮り)、フォロー(追尾撮影)といった機能をスマホからワンタッチで指定するだけで空撮できるようになった。また、GoProからの映像信号を中継して長距離伝送するシステムもオンボードで備わるなど、個人・業務の空撮に向けた機能が大幅に強化されている。
現在プレオーダー中で、価格は999ドルより。なお、従来機IRIS+(コントローラーはPixhawk)はいわゆるラジコン機と同様に受信機能のみなので基本的に日本国内で使うことができるが、画像送信機能を搭載したことにより、技術基準適合証明の取得が必要なことから輸入して飛ばすことはできないと見られるほか、3D Roboticsは輸出に積極的でないことからも国内での市販は期待薄だろう。とはいえ3D RoboticsのPixhawkは基本オープンソース・コンセプトを継続しており、プログラムを改変するなどしてさらに飛行性能を強化させているメーカーやユーザーもいることから今後の動向が期待される。
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