テレビに使うだけが能じゃない!

まだまだ人気のm-StickをNASにしたり音楽サーバーにしたりする

文●花茂未来、編集●ASCII.jp

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早速レグザにブスっと差してみる

 では、実際にm-Stickのセットアップを行なっていく。ここでは自室にある液晶TV「REGZA Z1」に接続してみた。手順は至ってシンプルで、電源供給用のmicro USBを接続したら、前述の通りTVのHDMI端子にブスっと挿すだけ。

 なお、本製品はHDMI出力のある一辺の長さが38mmある。場合に寄っては近くにある他機のHDMIケーブルやTV側のコンポジット端子などと干渉することも。そんなときに役立つのが、付属しているHDMI延長ケーブルだ。長さは約20cmあるので、他のケーブルなどを回避しつつ設置可能となっている。

 ケーブル類の接続を終えたら、あとは側面にある電源ボタンを1秒間ほど押すと、本体のLEDが点灯して電源が入り、液晶TVに画面が映し出された。

レグザにWindows 8の画面が映った!

 この間およそ30秒足らず。自室の単なるテレビがPCに生まれ変わった瞬間に、ちょっと感動。

 ちなみに、m-StickのUSB端子は1つなので、USBハブ搭載のキーボードを使ってマウスをつなぐ、あるいは差し替える、もしくは別途USBハブを用意して初期設定を終える必要がある。USBハブを使わない場合、初期設定を終えたらBluetooth対応のキーボード&マウスやタッチパッドを使うほうがUSB端子を節約できるし、TVにつなぐ場合は視聴距離の関係でベストだろう。

ホームグループに入れてファイルをドカドカ放り込む!

 さて、m-Stickの起動が終われば、個人的にはこのままでもニコニコ動画やYouTube、Huluといった動画サービスをビール片手に大画面で楽しむことはできるが、どうせならさらに使い倒したいところ。TV購入時に特典でもらった500GBのHDDや、もはや使うことのないであろう16GBのmicroSDカードも余っていることだし、ここはまずNASの代わりになってもらう事にする。

 といっても、m-StickにはWindows 8がプリインストールされているので、自室のWindows 7マシンで構築したホームグループに加入させるだけでオーケー。設定はネットワークと共有センターを開き、ホームグループのパスワードを入力するだけでいい。

ネットワークと共有センターを開いたら「参加可能」をクリック

画面が切り替わったら「今すぐ参加」をクリックする

ウィザード画面が開くので「次へ」をクリック

共有したいフォルダーを選択し、「次へ」をクリックする

最後にホームネットワークのパスワードを入力して「次へ」をクリック。これでホームネットワークへの参加が完了した

 なお、既存のホームネットワークのパスワードは、すでにホームネットワークに参加しているPCでネットワークと共有センターを開けば確認できる。

ホームネットワークに参加済みのPCでネットワークと共有センターを開き「参加済み」をクリック

画面下部にある「ホームグループ パスワードを表示または印刷する」をクリックすればパスワードが表示される

 ただ、このままでは他のPCからm-Stickのフォルダーに書き込みや削除が行なえないので、共有中のフォルダーを右クリックして「共有」→「ホームグループ(表示および編集)」を選択しておく。

共有中のフォルダーを右クリックして「共有」→「ホームグループ(表示および編集)」を選択

 これで他のPCからm-Stickの共有フォルダーへの書き込みが可能になる。あとは共有しておきたいファイルをどんどん放り込むだけ。

ピクチャフォルダーやビデオフォルダーなどに、好きなファイルを放り込めるようになった

 もちろん、m-Stickから他のPCにあるファイルを参照して開く事も可能で、撮り溜めた動画や写真をネットワーク越しにTVの大画面で閲覧することもできる。

 ちなみにm-Stickの32GBモデルだと、初期状態での空き容量は約20GB。足りないようなら、USB接続の外付けHDDやmicroSDカードを接続できるので、小さくてもPC特有の拡張性を活かせるのは強みだ。

32GBモデルの場合、25GBを認識し、空き容量は約20GBとなる

マウスコンピューター/G-Tune

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