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テレビに使うだけが能じゃない!

まだまだ人気のm-StickをNASにしたり音楽サーバーにしたりする

文●花茂未来、編集●ASCII.jp

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消費電力はたったの4W、月額70円ちょっと

 ホームグループの設定を終えたところで、気になる消費電力を計測してみた。公式スペックによれば標準時は約2.5Wで、最大約7.4Wだが、手元の計測機では標準時で3W、ネットワーク越しに動画を再生しても4Wで安定していた。ちなみに東京電力の場合、4Wを1日24時間、1ヶ月で30日使ったとしても電気料金はおおよそ70円ちょっとである。

アイドル時は3Wで、動画再生時などは4Wで安定した

iTunesで手軽にメディアサーバーに変身

 続いては音楽ファイルもm-Stickで管理して、家中どこからでも試聴できるようにしてみたい。ここではボクが楽曲管理に利用している、おなじみiTunesを使ってみる。

 iTunesにはホームシェアリングという機能があり、ネットワーク越しに他PCのiTunesライブラリを参照して再生することが可能だ。また、m-Stickには光学式ドライブがついていないので曲の取り込みが問題となるが、ホームシェアリングには、他PCのiTunesライブラリにある曲をコピーして取り込める機能もある。そのため、別PCでCDを読み込んだら、m-Stickに転送してから消してしまえば容量も節約にもなる。

 ではまずm-StickにiTunesをインストールし終えたら、ホームシェアリングを有効にしよう。

キーボードの「Alt」キーを押してメニューバーを表示したら「ファイル」→「ホームシェアリング」→「ホームシェアリングを入にする」を選択

Apple IDのメールアドレスとパスワードを入力して「ホームシェアリングを入にする」をクリックする

PCとApple IDを関連づけるため「認証」をクリックする。なお、登録できるのは最大5台まで

 この作業を楽曲をすでに管理しているPC側でも行っておく。そうすれば、m-Stickから別PCのiTunesライブラリを参照可能になる。あとは参照先のライブラリで、好きな楽曲をインポートしてしまえば完了だ。

m-StickのiTunesで、別PCのiTunesライブラリを表示した様子。画面左上のボタンから、別PCのライブラリを選び表示したら、画面右下にある表示メニューを「ライブラリに見つからない項目」に切り替える。あとは好みの楽曲を選択、もしくは「Ctrl」+「A」で全選択してから「インポート」をクリックするとコピーが始まる。

 コピーが終われば、iTunes経由でm-Stickにアクセスするだけで、ネットワーク越しに手持ちの楽曲を試聴することが可能だ。

m-StickのiTunesライブラリを別PCから表示した様子

 こうしておけば、ホームシェアリングに対応したiPhoneやiPodなどでも再生可能。防水ケースに入れてお風呂で音楽を聴くこともできる。またホームシェアリングでは楽曲だけでなく、動画なども共有できるので、好きな場所で映画を見ることだってできてしまう。

 もちろんNASとして使うときと同様、ファイル容量が足りないと感じたらUSB外付けHDDで容量拡張し、そこにiTunesのライブラリを移せば、より巨大なライブラリでも安心。

 このほかクラウドサービスを使ったファイル共有、文書作成、FTPサーバーの構築など使い方や遊び方はたくさんある。m-Stickは32GBモデルで直販価格1万9800円、64GBモデルで2万5800円。ディスプレーを一瞬でPC化でき、いろいろな活用をして遊べる端末としては、つい購買欲をそそられるコストパフォーマンスだ。

マウスコンピューター/G-Tune
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