このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 5 6 次へ

新MacBookとApple Watchを知る 第30回

発売直前! 林信行氏による先行レビュー

まだまだ語り足りない! Apple Watchの細かな工夫を一挙公開

2015年04月23日 21時30分更新

文● 林信行、編集●ハイサイ比嘉/ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

まだまだある、アップルのイノベーション

 最後にもういくつか、インターネットでよく見かける疑問に答えていけたらと思う。

 まずはスクリーンショットの取り方。この記事でもApple Watchのスクリーンショットを多用しているが、これはどうやって撮っているのか? デジタルクラウンと、その下のフレンズボタンを同時押しすると「カシャ」っと音が鳴って、ペアリングしているiPhoneのアルバムにスクリーンショットが登録されるようになっている。

 次が、筆者が着けているミラネーゼループ以外のバンドはどんな感じか。

 実は感心したのが、リンクブレスレットというバンドだ。通常、こうしたタイプのバンドは時計屋に持って行き、専用の工具を使って1個1個のリンクを着脱してサイズを調整するが、Apple Watchでは、それら1個1個のリンクの裏側にボタンがあり、これを爪で押せば工具なしでリンクの着脱ができてしまうのだ。

 これまでの時計業界が、いかにサボっていたかを示す、Apple Watchの時計的イノベーションのひとつだろう。

 最後にApple Watchの製品寿命についてだ。もちろん、アップルは、この製品をどれくらいの頻度で更新するかや、次のApple Watchでどんな機能を搭載するかまでは語ってくれない。

 しかし、次のApple Watchにどうなってほしいかを考えてみると、実はあまり思い当たることが浮かばない。Apple Watchでは、そもそもあまり複雑な操作ができないようにデザインされている(各アプリのログイン操作も含め、複雑な操作はすべてiPhone側で行なう)。

 その意味では、プロセッサの処理能力が上がる必要性は、まだあまり感じない。画面サイズも適当だし、バッテリーも今後、使うことになるアプリにもよるかもしれないが、まだそれほど延命の必要性を感じない(もちろん、1週間持てばうれしいが、かえって充電をし忘れてしまいそうな気もする)。

 薄型化はどうか? 確かに薄くなったらうれしいが、Apple Watchの本体サイズは、決して数百万円、数千万円の時計と比べてもそれほど際立って厚いことはない。

 まだ何か分からないが、もしかしたら、新たなセンサーの追加はあるかもしれない。今はGPSなどもiPhone側に頼っているが、それらをApple Watch側に内蔵することもあるかもしれない。しかしその一方で、それほど使い方に変化が起きるとも思えない。

 もちろん、アップルは我々を驚かす2世代目製品を出してくるのだろう。もし、その度にバンドごと買い直させるとしたら問題だが、実は結構、高価な部品であるバンドはそのまま、ケース本体だけをアップグレードできるのであれば、それはそれでアリかなとも思っている。

 Apple Watchは4月24日の発売。すでに世界では予想を上回るオーダーがあり、今から製品を注文しても届くのは6月以降という状態だが、Apple Watchには、まだまだ見せるべき、語られるべき機能が満載されている。

最後の動画には、省電力モード、Siriを使った検索、スクリーンショットの撮影方法、各種設定の様子、アクセシビリティー機能をまとめた。購入決定済みの方、検討中の方のどちらにも役立つはずなので、ぜひ見てほしい。

前へ 1 2 3 4 5 6 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

ASCII.jp RSS2.0 配信中