新MacBookとApple Watchを知る 第30回

発売直前! 林信行氏による先行レビュー

まだまだ語り足りない! Apple Watchの細かな工夫を一挙公開

「Apple Watch」アプリ、「Apple Watch」に
何が起こるのか？

　iPhone側のモバイルデータ通信（またはWi-Fi）、Bluetoothを有効にした上で「Apple Watch」アプリを起動すると、ペアリング開始用画面が表示される。ここで、「ペアリングを開始」ボタンをタップすると、「Apple Watchをカメラに向けてください」というメッセージとともに、iSightカメラ（アウトカメラ）を利用したペアリング画面となる。Apple Watchが手元にない場合、この先はどのような画面になるのか、分からない。Apple Watchの発売前に、設定の流れだけでも分からないものか、思わず「Apple Watch」アプリを立ち上げて確認してみた人は多いはずだ。

　ここでApple Watchの電源を入れると、「ペアリングを開始」ボタンとともに、ペアリング開始用画面が表示される（Apple Watchの電源を入れてから、iPhone上の「Apple Watch」アプリを起動という順番でも、同じ手順となる）。iPhone上の「Apple Watch」アプリ、Apple Watchの「ペアリングを開始」ボタンをそれぞれタップすると、いよいよペアリングおよび設定が始まるのだ。以下、抜粋となるがその模様が分かる写真を掲載しておこう。

iPhone側のモバイルデータ通信（またはWi-Fi）、Bluetoothを有効にした上で「Apple Watch」アプリを起動する。また、Apple Watchの電源を入れる

iPhone上の「Apple Watch」アプリ、Apple Watchの「ペアリングを開始」ボタンをそれぞれタップ

iPhone上では、iSightカメラ（アウトカメラ）を利用したペアリング画面が表示されるので、Apple Watchに向かってかざす。Apple Watchの画面には、なかなか不思議な美しさをたたえた球体がアニメーション表示されているので、「Apple Watch」アプリ側の黄色い枠内に収まるようにするといい

ペアリング自体はものの数秒で終了する。球体をもっと眺めていたいと思うほど、瞬時に終わる印象だ

Apple Watchの設定途中の様子。製品の特徴などが表示される

ロック解除設定

iPhoneと同期中。ここからは多少時間がかかる

Apple Watchの設定は？

　Apple Watchのペアリングと初期の設定を終えた後、やはり設定を変更したい場合はどうやるのか？　Apple WatchにもiPhone同様の「設定」用のアプリがあり、以下の設定ができる：

「Apple Watch」の「設定」では、機内モード、おやすみモード、Bluetooth、消音設定のオン／オフが設定できる。どこかに置き忘れたiPhoneに音を鳴らさせることも

パスコードの利用のオン／オフとパスコードの設定

• 時間：文字盤の表示を分単位で早める
• 機内モード
• Bluetooth：ペアリング／解除
• おやすみモード
• 明るさとテキストサイズ：画面の明るさ、テキストサイズ、文字の太さ
• サウンドと振動：音量、消音モード
• パスコード：パスコードの利用のオン／オフとパスコードの設定
• 一般

　Apple Watchでは、住所録やカレンダー、メールなどプライベートな情報を扱うため、パスコードロックの仕組みがある。腕に着けている間は、すべての情報が問題なく利用できるが、一度腕からはずすと即座にロックがかかり、再び操作するにはパスコードの入力が必要になる。

　たくさんある設定の中でも、もっとも重要なのが「一般」で、この中には、さらに以下の設定項目がある：

• 情報の表示
• 向き：装着している腕やデジタルクラウンの向きを設定
• 手を上げたとき：手を上げたとき、文字盤を表示するか、最後に使用したアプリを表示するか
• アクセシビリティ（後述）
• Siri：Hey Siri機能のオン／オフ
• 認証：技適マークなどの表示
• リセット：初期化など

　「Hey Siri」機能は、画面に触れずにSiriを起動する機能だ。腕を上げるなどしてApple Watchの画面が点灯された状態で「Hey Siri」と呼びかけると、Siriが起動して命令できる状態になる。正直、日本語で「Hey Siri」と呼びかけるのはちょっと恥ずかしいので、せめて「ねえ、Siri」にして欲しいところ。