クラシカルな雰囲気と最新自撮り機能を併せ持つ
富士フイルム「X-A2」
富士フイルムの「X-A2」(ボディーのみの実売価格5万円前後)は、同社のミラーレス機の中ではエントリーモデルに相当し、上位モデルの持つクラシカルな雰囲気を受け継いだ人気のモデルだ。
従来までは上下90度までしか動かなかったチルト液晶だが、新機種は自撮り用に約175度までチルトするようになっている。
また、新たに瞳を検出する「瞳AF」が採用され、液晶を前面に向けると自動的に切り替わるようになっている。ほかにも自動マクロ切り替えやピントのあっているエリアを自動的に表示する「マルチターゲット オートエリアAF」、フィルムシミュレーションに「クラシッククローム」が追加された。
基本スペックに変化はなく、撮像素子は従来と同じ約1630万画素のCMOSセンサーで画像処理エンジンは「EXRプロセッサーII」となる。
画素数は最近の機種にしては少なめではあるが、実用上は十分な解像度は得られるので特に増やす必要性は感じない。とはいえ、センサーが上位モデルで採用されている「X-Trans CMOS」にならなかったのは残念だ。
2つのコマンドダイヤルで本格撮影もカバー!
基本機能は従来モデルを踏襲している。シーンに合わせて最適な条件をカメラが自動的に設定してくれる「アドバンストSRオート」により、ミラーレスデビューのユーザーでも安心して高画質な写真を記録できる。
また、2つのコマンドダイヤルによってマニュアル操作がしやすく、簡単なちょい撮りから本格的な撮影まで幅広くカバーできる。
銀塩フィルムの色合いを再現できる「フィルムシミュレーション」や多重露出、エフェクトが付加できる「アドバンスフィルター」などの機能が満載されている。もちろんフルHD動画の撮影も可能だ。
この春のデジカメトレンドは「自撮り」と「Wi-Fi」
この春のデジカメのキーワードは「自撮り」と「Wi-Fi接続」だろう。A01以外の機種は自撮り用に液晶モニターがチルトする機構を備えており、A01に関してはそもそも本体に液晶がない。画像確認用のモニターがスマホであり、切り離し可能なので離れた位置からでも自撮りができる。
いずれのカメラもWi-Fiに対応しており、スマホへの転送やリモート撮影が可能。スマホにもカメラ機能はあるが、あえて使わず、デジカメで撮影した画像をスマホへ転送してSNSサービスを利用したいと考える人も多いだろう。
次回は機種ごとの特徴的な部分を比較しながら検証してみる。
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