マニュアル撮影を重視したいなら!
キヤノン「EOS M3」
キヤノンのミラーレス一眼「EOS M」の3代目モデルとなる「M3」(ボディーのみの実売価格は6万1000円前後)は、外観が大きく変わり、進化というよりはMシリーズに新たにラインナップが増えたという印象だ。
撮像素子は2420万画素のCMOSセンサー、映像エンジンは「DIGIC 6」へと進化し、AFシステムも「ハイブリッド CMOS AF II」から「ハイブリッドCMOS AF III」へと変わった。
測距点の数が「M2」の最大31点から49点に増加しており、より精度の高いピント合わせが可能になっている。
連写は秒間コマ速度が「M2」の最高約4.6コマ/秒から最高約4.2コマ/秒へと若干低下はしているが、撮影可能枚数がJPEGで最大約17枚だったのが約1000枚へと向上している。
従来機よりもAFは高速化しているが……
AFシステムを一新したためか、AFの合焦速度はM2よりもワンテンポ速い印象。それでも他社のミラーレス機のAF速度向上は著しく、最新機種で比べるとやはりもたつく感じがする。
ミラーレス機は性質上、本格的なスポーツ写真などは撮らないだろうが、動き回る子供とか、猫や犬を撮る機会は多いと思うので、もう少し頑張ってほしいところだ。
基本的な機能はあまり変わっていないが、大きめのグリップをはじめ、モードダイヤルや露出補正専用のダイヤルを新設するなど、マニュアル指向が強く、本格的に撮りたい人向け。全体的にワンランク上がった感じだ。
次ページへ続く、「富士フイルム X-A2」
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